【調査力を向上したい人向け】情報体質の鍛え方が学べます。
今回のオススメ本は、『情報調査力のプロフェッショナル』です。
本書は、調査力を向上したいあなたへオススメです。
本書で紹介されている「調べるサイクル」と「調べる領域」の理解と実践は、情報を体内に取り込むことのできる「情報体質」に欠かせないと著者はいいます。
・調べるサイクル
(1)知識ギャップの認識
(2)自分の情報源リストとのすり合わせ
(3)情報の獲得
(4)検証・判断
(5)伝達
(6)自分の情報源リストの整備
・調べる領域
「人」「企業」「業界」「消費者」について調べることができれば、7~8割のビジネス情報ニーズを満たすことができる。
「調べる領域」を定めて、「調べるサイクル」をより多く回すことで情報体質を鍛えましょう。
著者について
情報調査力のプロフェッショナル―ビジネスの質を高める「調べる力」
- 作者: 上野佳恵
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2009/03/13
- メディア: 単行本
- 購入: 3人 クリック: 216回
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著者は、プロフェッショナル・リサーチャーの方です。
大学卒業後、リサーチ会社にて顧客向け情報提供サービスに携わります。
その後、大手コンサルティング会社にて、社内向けリサーチ業務の傍ら、インフォメーション・サービスグループのリーダーとして東京、大阪、ソウルの各オフィスの情報センター整備とトレーニングなども手掛けます。
そして2004年に独立し、リサーチ関連のサービス・コンサルティングを行っています。
情報体質の鍛え方
本書には、情報体質の鍛え方がまとめられています。
【序章】プロフェッショナル・リサーチャーの作法
【第1章】調べる仕組みとは
【第2章】ビジネス情報ニーズの範囲
【第3章】企業と人物について調べる
【第4章】基本のリサーチ1 「企業」「人物」
【第5章】業界について調べる
【第6章】基本のリサーチ2 「業界」「消費者」
【第7章】情報のプロフェッショナルへの道
ここからは、本書のオススメページを紹介していきます。
会社について調べる
◆80ページ~92ページ◆
この情報を見る・得る手段はふたつ。有力・優良企業を選び冊子にまとめている「東証信用録」(掲載28万社、東京商工リサーチ)、「帝国データバンク会社年鑑」(掲載14万社、帝国データバンク)を見るか、データベースにアクセスするかです。「帝国データバンク会社年鑑」でも上下巻、「東証信用録」は8地域10分冊になっているので、企業の一部署や個人で持っているということはまずないでしょうが、会社全体の図書室・資料室にはたいてい備えられている資料ですし、大きな図書館にはほとんど置いてあるはずです。
図書館で会社を調べる
企業情報は、図書館へ行って、「東証信用録」で調べます。
調べる内容は、「何をやっているどんな会社か」「儲かっているのか」「最近どんなことをやっているのか」の3つです。
情報量の見極め
◆146ページ~148ページ◆
行き当たりばったり、あれもこれも……、という形で見ていくと、肝心な部分が抜け落ちてしまうこともあるかもしれませんが、きちんとリサーチをプランニングし、どのような情報が必要なのかをリストアップし、それを埋めていくということをしていけば、抜けや漏れはほとんどないはずです。もっと他にあるかもしれない、と考えて目に見えない資料を探すよりは、集まった資料でどんなことが言えるのか、それを基にさらに発展させていくためには次にどのようなことを調べていけばいいのか、ということを考えていくほうが得策です。
リサーチをプランニングする
今までは、行き当たりばったりで調べていました。
「何のための調査なのか」を確認し、「どんな情報が必要なのか」をリストアップしてから調べるようにします。
業界を調べる
◆150ページ~174ページ◆
ある会社のことを知るのに、「何をやっているどんな会社か」「儲かっているのか」「最近どんなことをやっているのか」という3つの要素を把握すればよいのと同様に、業界の全体像を把握するのにも必要な要素があります。
・業界の構造、成り立ち
・市場の大きさ、伸び
・参入企業とその市場占有率(市場シェア)
・各企業の動向
・市場の見通し
大まかに考えるとこの5点ぐらいでしょう。
業界の全体像を把握する
ある業界のことを調べる際には、前述の5つの要素を調べるようにします。
おっさんの選択
本書から学んだ情報体質の鍛え方のポイントは以下の3点です。
1) 大きな図書館で会社を調べること。
2) リサーチをプランニングすること。
3) 業界の全体像を把握すること。
やっちゃえ!オッサン!おっさん は「まだまだ、やりますよ!」。
そしてあなたも「まだまだ、やれますよ!」。いっしょにがんばりましょう!!
今日も最後までお読みいただき、ありがとうございます。また遊びにきてください。
よろしくお願いいたします。