【行き詰まっている人向け】自分をやる気にさせるツールです!
今回のオススメ本は、『成功するにはポジティブ思考を捨てなさい』です。
本書は、行き詰まっている方へオススメです。
自分の夢とその実現をさまたげる障害とを並べて対比させるという、一見なんでもない作業の効果を実証しつつ、自分をやる気にさせるツールについて紹介されています。
本書を読めばモチベーションについての理解が深まり、やる気をコントロールできるようになります。
ポジティブ思考が毒になる?
エッ!と思って、本書を手にしました。
おっさんは、ポジティブ思考肯定派です。
本屋でもポジティブ思考を肯定している本はよく見かけます。
なので、「毒になる」との記述がとても気になりました。
内容的には、ポジティブ思考を否定しているわけではなく、よりうまく利用して、さらに成果を上げるための方法が紹介されています。
著者について
成功するには ポジティブ思考を捨てなさい 願望を実行計画に変えるWOOPの法則
- 作者: ガブリエル・エッティンゲン,大田直子
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2015/06/10
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- この商品を含むブログを見る
著者は、心理学者の方です。
認知、感情、行動における思考の影響について多数執筆をされています。
「人はみな、順調に前に進んでいけるように、自分をやる気にさせるためのツールが必要なのだ」と著者はいいます。
本書には、そのツールについて紹介されています。
自分をやる気にさせる
本書には、自分をやる気にさせるツールが紹介されています。
Chapter1 ポジティブ思考は毒になる
Chapter2 ポジティブ思考のメリット
Chapter3 心は「願い」にだまされる
Chapter4 夢をリアルに追求する
Chapter5 無意識を利用する
Chapter6 WOOPのマジック
Chapter7 人生をWOOPで回す
Chapter8 ポジティブ思考を「毒」から「薬」へ
ここからは、本書のオススメページを紹介していきます。
エクセサイズ(夢をリアルに追求する)
◆87ページ~90ページ◆
人を立ち上がらせ、前進させる最善の方法は、ポジティブに夢を見たすぐあとに、夢へと続く道に立ちはだかる現実と対決させることかもしれない。私はこの仮説を「頭のなかでの対比(メンタル・コントラスティング)」と名づけた。メンタル・コントラスティングによって空想を現実で裏打ちできれば、夢の鎮静効果を封じて、直接的な行動を促すツールとして夢を活用できるかもしれない
夢の鎮静効果に注意する
夢の鎮静効果とは、現実の認知能力がしばられてしまい、空想にひたり続け、難しいことに対する行動をとらなくなることをいいます。
ポジティブ思考で空想ばかり続けていると陥りやすくなる症状をいいます。
「ポジティブ思考が毒になる」とは、このことを指し示しています。
ポジティブ思考では、夢の鎮静効果に注意しましょう!
潜在能力を解き放つ
◆154ページ~157ページ◆
発見、ひらめき、啓示は、メンタル・コントラスティングの最中や直後に生まれる。この章で話してきたように、メンタル・コントラスティングは内面に力強い変化を起こし、本人が現実をどう知覚するか、他人から受け取るフィードバックにどう反応するかに影響をおよぼす。頭のなかに新たな結びつきができる。それは夢と障害、障害とそれを克服する手段の、ほぼ瞬時の結びつきだ。突然、言葉にはできないようなかたちで、障害が前よりもはっきり明確になった気がする。それがメンタル・コントラスティングの「マジック」であり、だからこそ、進んで取り入れようとする人なら年齢も職業も問われずにだれでもできる。こんな簡潔な心のエクセサイズが、願いをかなえ、心配ごとに取り組むための自己管理法として、これほど効果があることが実証されているのだ。
まず、自分の「夢と障害を対比」させます。
そして「障害とそれを克服する手段」を考えます。
すると、発見、ひらめき、啓示が表れ、それらが頭のなかで結びつきはじめます。
具体的な方法(WOOP)を次に紹介します。
「WOOPの習慣」を毎日の生活に取り組む
◆219ページ~220ページ◆
WOOPを2回ほどやってみて心地よく感じたら、試し続けよう。さまざまな願いについて。ちがう時間に、ちがう状況で、WOOPを使ってみるのだ。「WOOPの習慣」をつけるのだ。WOOPを朝一番や夜寝るときにやりたがる人も多い。毎朝の通勤時間にやることにしている人もいる。私の詩っている作家は、集中力を研ぎ澄まし、仕事を邪魔する感情をうまくコントロールするために、執筆時間の初めにWOOPを行っていた。あなたが企業の管理職なら、毎朝出社して最初に、または1日の仕事を終えようとしているときに、WOOPをやってみてほしい。あなたが人前で話すことに不安があるのなら、スピーチをするときは毎回その前にWOOPをやろう。そしてひとつの状況でWOOPをたくさんやればやるほど、人生のほかの場面に思いがけない効果が表れる。
WOOPを習慣にする
WOOPとは、メンタル・コントラスティングにもとづき、4ステップの質問に答える方法をいいます。
行動するためのエネルギーを高め、方向性を確かにするのに役立ちます。
具体的な方法としては、以下のWOOPカードに答えるだけでOKです。
WOOPカード
Wish(願い):
Outcome(結果):
Obstacle(障害):
Plan(計画):
もし(障害)なら、(障害克服のための行動)しよう。
おっさんの選択
本書から学んだ自分をやる気にさせるポイントは以下の3点です。
1) 夢の鎮静効果に注意すること。
3) WOOPを習慣にすること。
やっちゃえ!オッサン!おっさん は「まだまだ、やりますよ!」。
そしてあなたも「まだまだ、やれますよ!」。いっしょにがんばりましょう!!
今日も最後までお読みいただき、ありがとうございます。また遊びにきてください。
よろしくお願いいたします。