【◎シンプルに結果を出す人の 5W1H思考】5W1Hの奥深さを学べます。
今回の読書メモは『シンプルに結果を出す人の 5W1H思考』です。
本書を手にした理由は5W1Hの基本を学びたいと考えたからです。
「5W1H思考」は物事を広く見渡し本質にせまり、新たな視点や考え方のヒントを与えてくれる万能の思考ツールなのです。
課題提起、問題発見・問題解決、創造的なアイデア発想、説得力ある戦略ロジックの組み立てやコミュニケーションなど、さまざまなステージで活用でき、仕事のパフォーマンスを飛躍的に高めてくれます。
基本の問い
When(時間・過程軸):いつ?いつからいつまでに?どれくらいの時間?どんあプロセスで?
Where(空間・場所軸):どこで?
Who(人物・関係軸):誰が?誰に?誰と?
Why(目的・理由軸):なぜ?何のために?
What(事象・内容軸):何を?
How(手段軸):どのように?
How much(程度軸):どれだけで?いくらで?どの程度?
著者
著者は人材開発・マネジメント教育会社の代表です。
メーカーにおいて、国内外の通信機器の事業戦略・マーケティング戦略・アジア系企業との合弁計画立案・実行等を担当されます。
その後、大手シンクタンクに移り、民間・公共(官公庁等)のマーケティング・リサーチ、政策・戦略立案、コンサルティング等に従事されます。
留学後、MBA教育を手がけるグロービスの企業研修部門の管理職として人材開発、組織変革のコンサルティング、講師活動等に携わります。
現在は、人材開発・マネジメント教育会社の代表として、企業の事業戦略立案・業務改革推進の伴走コンサルティング、講師、組織開発・組織文化改革のコンサルティングに従事するほか、フラワースタジオの経営等も行なっています。
目次
【PROLOGUE】シンプル最強の思考ツール「5W1H」を使いこなそう
【CHAPTER 1】[課題提起]Big-Whyで「真の目的」にさかのぼる
【CHAPTER 2】[アイデア発想]5W1Hで「思考キャンバス」を広げる
【CHAPTER 3】[コミュニケーション]Why-Howで「説得力あるロジック」を作る
【CHAPTER 4】[問題解決]3W1Hで「筋のよい打ち手」に絞り込む
ここからは、本書でフセンをつけた箇所をまとめておきます。
「モノ」から「コト」へ。発想を変換
◆54ページ~55ページ◆
新しい価値創造のためのコツは、Whyをさかのぼっていくことによって、顧客が求めている「モノ」を「コト」に変換して発想してみるということです。
「『モノ』を提供している、『モノ』作りをしている」というレベルから、
「それによってどのような『コト』を達成しているのか」
「どのような『コト作り』をしているのか」
というところまで視点を引き上げられれば、顧客すら気づいていないニーズを見つけられる可能性が高まります。そのためには、自分とは反対側の『顧客』に主語を転換し、顧客の問題解決後の120%ハッピーな“未来の姿”をイメージしてみることです。アップル者の故スティーブン・ジョブズは、「コンピュータに何ができるかではなく、コンピュータを使うことでクリエイティブな人は何をするかが重要だ」ということを言っていました。技術者は「モノ(製品や仕様)」そのものに目を奪われる傾向がありますが、そこから離れ、「モノ」を使う顧客の行動に注目しなければ、「コト」は見えてきません。
「モノ」を使う顧客の行動に着目する
自分も商品やサービスの機能に目を奪われがちでした。
これからは、「(モノ)に何ができるか?」ではなく、「(モノ)を使うことで(お客様は)何を達成しているか?」と考えるようにします。
思考のセルフチェックを習慣に
◆62ページ~64ページ◆
特にこれらの視点は、顧客のニーズや課題を踏まえて自社の事業や製品を新しく考察する、あるいは、再構築(再定義)する場面、何らかの課題を定義して解決を図る場面、プロジェクトを始動する場面などで大いに役立ちます。それには、次の3つの「あ」を意識することです。
「ありかた」
「ありがたみ」
「あたらしみ」
これが、面白くて、わくわくするBig-Whyを考えるためのセルフチェックとして役立つポイントになります。
思考をセルフチェックしてみる
これからは、「やりかた」だけでなく「ありかた」「ありがたみ」「あたらしみ」についてもセルフチェックするようにします。
ちなみに「やりかた」「ありかた」「ありがたみ」「あたらしみ」の4つの意味合いは以下の通りです。
・やりかた(モノレベル):○○という製品やサービスを提供
・ありかた(コトレベル):○○という状態を実現 〇〇という経験を提供
・ありがたみ:ライバルにない高次の価値のレベル
・あたらしみ:従来にない革新的な価値のレベル
心と行動のプロセスをとことん洗い出す
◆179ページ~180ページ◆
ポイントは、「自分が何をしているか」ではなく、「相手がどうなっているか」、価値を受け取る側に基準を置いて原因を洗い出すことです。たとえば、あなたがお店の店長であれば、「広告宣伝する」⇒「接客する」⇒「商品説明する」⇒「販売する」といった“自分軸”ではなく、「お店をしっている」⇒「お店に入っている」⇒「商品を理解している」⇒「購入している」という“相手軸”で全体の流れを見渡し、どこでつまずいて購入までの線が切れているのかを客観的に抽出します。
「相手軸」で全体の流れを見直す
今まで営業のプロセスを考える際、「自分軸」だけでプロセスを組み立ていました。
これからは、「相手軸」で行動と心の移り変わりの流れを洗い出した上で、どこのステップでつまずくのかも考えながらプロセスを組み立てるようにします。
取り入れたい習慣
今後取り入れたい習慣は以下の3点です。
1) 「モノ」を使う顧客の行動に着目すること。
2) 思考をセルフチェックしてみること。
3) 「相手軸」で全体の流れを見直すこと。
やっちゃえ!オッサン!おっさん は「まだまだ、やりますよ!」。
そしてあなたも「まだまだ、やれますよ!」。いっしょにがんばりましょう!!
今日も最後までお読みいただき、ありがとうございます。また遊びにきてください。
よろしくお願いいたします。