【逆境力の秘密50】レジリエンスが学べます。
今回の読書メモは『逆境力の秘密50』です。
本書を手にした理由は逆境に負けないためのヒントを学びたいと考えたからです。
「レジリエンス」とは、もともとは物質の性質をあらわす物理学の用語です。
物質に力を加えて曲げたり、圧力や負荷をかけたりしたとき、その物質が元の形に戻る速度を左右する力、すなわち「外力によるゆがみを跳ね返す力」がレジリエンスです。
「レジリエンス」の基本は、なんとか生き抜いて状況に耐えることにほかならないのです。
本書では、なぜ「レジリエンス」が必要なのか、なぜそれを得るのが難しいのか、何が邪魔になっているのか、「レジリエンス」を維持するためには、まず何をすればよいのかなど……。
「レジリエンス」のさまざまな側面について考えています。
著者
著者はキャリア・ストラテジストです。
『How to Get a Job You Love(好きな仕事を見つける方法)』など、職業選択や職業能力開発についての著作が多数あります。
イギリス国内の主要新聞・雑誌に寄稿するほか、海外にも活動の場を広げている。英国国教会の司祭でもあります。
ここからは、本書でフセンをつけた箇所をまとめておきます。
最悪の筋書きを想像してみる
◆67ページ◆
自分の意識のすべてを25-30分ほど不安に集中させる「心配の表出」によって、その気持ちは「習慣化」というプロセスを経て自然に弱まるという。つまり、脳がその感情に飽きてしまうため長期的な効果が得られる(その反対に「心配の抑制」によって感情を抑えつけたり気をそらせようとしたりすると、短期的な効果しか得られない)。不安な気持ちを十分に繰り返して長時間味わうと、その感情の強さは驚くほど弱まる。
30分間、不安に集中する
不安になったら、30分間、その不安に向き合うようにします。
そして最悪の筋書きを想像しながら、書き出すようにします。
どのように感じるかを話す練習をする
◆123ページ◆
自分の感情について、周囲に与える影響を十分に理解したうえで、より客観的に話すすべを習得しよう。「君には腹が立つ」とか「君にはいらいらさせられる」のような言い方をすると、あまりにぶしつけすぎて、聞き手の自己防衛的かつ感情的な反応を引き起こしてしまう。「あなたがXと言ったので、私はYだと思った」のように言えば、自分の感情とその原因を明確に伝えられるので、角を立てずに言いたいことを伝えられる場合がある。もっと安全なのは、行動か言葉だけに焦点を当てて、相手に対する批判を口にしないことだ。「あなたに「筋書きを忘れているよ」と言われたから、チーム・ブリーフィングの準備が不足していたことを忠告されたんだが……勘違いだったかな?」のように言うとよい。
客観的に話すすべを習得する
「あなたがXと言ったので、私はYだと思った」のように客観的に自分の感情を話せるようになります。
そのためには、まずは外から自分の様子を眺められるよう心がけます。
どんな状況も一時的なものだと覚えておこう
◆167ページ◆
感情的に身動きがとれない状況に置かれると、それが「永遠に続く」と思い込んでしまう。だがほとんどの場合、自分が思っているよりもずっと速く変化する。朝になれば考えが変わり、新たな解決策や代替案が見つかるかもしれない。または、気を紛らわしてくれるのが目の前に現れる。新しい心配事ができて、古いものを押し出す。脳は複数の不安を蓄積していくのではなく、目の前に現れているものに集中する傾向がある。その集中こそが、問題を大きく、いつまでも続くように思わせるのだ。落ち込んでいるとき、つい言葉に出してしまうことに疑問をもつ癖をつけよう。何がささいなことがうまくいかなかったら、しつこくつきまとう不安な気持ちに気をつけよう。そして、それを見つけて解決しよう。
不安な状況は長く続かないと思う
不安になったら30分間、不安に集中します。
その上で「朝が来ない夜はない」と自分に言い聞かせ、この不安は、いつまでも長くは続かないと考えます。
そして、今やれることに集中するようにします。
取り入れたい習慣
今後取り入れたい習慣は以下の3点です。
1) 30分間、不安に集中すること。
2) 客観的に話すすべを習得すること。
3) 不安な状況は長く続かないと思うこと。
やっちゃえ!オッサン!おっさん は「まだまだ、やりますよ!」。
そしてあなたも「まだまだ、やれますよ!」。いっしょにがんばりましょう!!
今日も最後までお読みいただき、ありがとうございます。また遊びにきてください。
よろしくお願いいたします。