【発想をカタチにする技術】アイデアのつくり方が学べます。
今回の読書メモは『発想をカタチにする技術』です。
本書を手にした理由はアイデアのつくり方のヒントを学びたいと考えたからです。
本書には企画やアイデアのつくり方、特に、新しいアイデアを、いかに多くの人に受け入れてもらうか、その方法がまとめられています。
著者
著者はNHKのディレクターです。
エンターテイメント系の番組を中心に活躍されています。
広島放送局を経て番組開発部移動後、2004年に「サラリーマンNEO」を企画、以後全シリーズの演出を担当されます。
2013年春からは、“異例のレンタル移籍"で、連続テレビ小説「あまちゃん」の演出を担当されます。
目次
【第1章】直感を形にする方法
【第2章】思いつきの「アイデア」を伝える
【第3章】新しさは「直感」から生まれる
【第4章】問題と友達になる
【第5章】企画の「エッジ」をなくさないために
【第6章】努力はするな。コツコツ試せ。 〜錆びつかないための、自分の変え方
ここからは、本書でフセンをつけた箇所をまとめておきます。
相手の不安・恐怖を解消する
◆93ページ~96ページ◆
よく交渉事では相手のメリットを考えろといいますよね。そういわれると、メリットは、いいことと捉えがちです。しかし、相手にとって最も多大なメリットは、不安の解消、です、リスクの回避です。相手にやる気があるのに決断できないのは、恐怖が立ち止まらせているわけです。そんな相手に対するメリットは、不安や恐怖を解消させ、安心させるってことです。「NEOをレギュラーにする、という紙にハンコを押した。なんか問題起こしそうな気もするけど、ま、だめでも、半年で終わるし」、というのは何よりも安心です。上司に「この企画はダメだ」と言われたり、提案を拒否されたときは、相手の不安がどこにあるのか、考えてみてください。そこに突破口があるかもしれません。
相手の不安がどこにあるのか考える
「不安の解消」「リスクの回避」が最大なメリットになるという考え方はありませんでした。
提案を拒否された時、相手の不安がどこにあるのかを考えるようにします。
問題を「自分への問い」にすれば、新しいものが生まれる
◆156ページ~160ページ◆
問題の中にいると人のせいにしてしまいます。問題に飲み込まれているから、他人・環境のせいにするしかなくなります。その瞬間に問題にがんじがらめになります。「誰のせいでこうなった」「そもそも、こんな条件ならうまくいかない」、そんな考えに囚われてしまいます。でも、そこから離れると、シンプルな1つの問題でしかないことがわかります。問題を客観的に見つめると、自分に対する問いになります。困ったときに「なんとかしよう」とするのは、本当にチャンスなんです。不思議なのですが、人間は、せっぱつまったときにあきらめなければ、運が向いてくるんです。何かが降りてくるんです。これは、才能ではないんです。あきらめるか、あきらめないか。ただそれだけなんです。
切羽詰まった時にあきらめない
困った時に「なんとかしよう」とするのはチャンスなのですね。
困った時をチャンスと捉え、運が向いてくるまであきらめずにチャレンジを続けます。
自分から離れると、認められる
◆194ページ~198ページ◆
自分1人で考えていることは、どこまでいっても、頭で考えた思考です。心まで到達していません。でも、人の話を真剣に聞くと、それが良い意見であろうが悪い意見であろうが、自分の心を刺激します。そこで感じたことを判断し、行動に出ます。
思考は、一般的な情報
心は、あなただけの情報
です。自分から離れて、相手の話を聞けば、自分の心を刺激する新しい何かが生まれます。心から生まれたものは、あなたそのものです。今までの自分とは違う。だけどそれは今まで気づいていなかった自分との出会いです。いつのまにか、自分が変わる瞬間です。
自分から離れて相手の話を聞く
「思考=一般的な情報」「心=自分だけの情報」。
一般的な情報を自分だけの情報へレバルアップするためには心を刺激する必要があります。
これからは相手の話が自分にとって良い意見であっても、悪い意見であっても真剣に聞くようにします。
取り入れたい習慣
今後取り入れたい習慣は以下の3点です。
1) 相手の不安がどこにあるのか考えること。
2) 切羽詰まった時にあきらめないこと。
3) 自分から離れて相手の話を聞くこと。
やっちゃえ!オッサン!おっさん は「まだまだ、やりますよ!」。
そしてあなたも「まだまだ、やれますよ!」。いっしょにがんばりましょう!!
今日も最後までお読みいただき、ありがとうございます。また遊びにきてください。
よろしくお願いいたします。