【PDCAプロフェッショナル】企業改革のプロのPDCAが学べます。
今回は『PDCAプロフェッショナル』です。
本書を手にした目的はPDCAの腕前を上げたるために本物のPDCAを学びたいと考えたからです。
本書にはPDCAについて、「本質的にどういうものなのか」「企業戦略との関係はどうあるべきなのか」「いかに使いこなすべきなのか」「PDCAを廻す力を体得するために具体的にどうしたらいいのか」についてまとめられています。
著者
PDCAプロフェッショナル―トヨタの現場×マッキンゼーの企画=最強の実践力
- 作者: 稲田将人
- 出版社/メーカー: 東洋経済新報社
- 発売日: 2016/01/29
- メディア: 単行本
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著者は、企業改革のプロフェッショナルです。
大学卒業後、豊田自動織機製作所自動車事業部にてデミング賞受賞に向けTQCに取り組みます。
外資コンサルティングファームを経た後、大手企業の代表取締役、役員、事業・営業責任者として売上V字回復、収益性強化などの企業改革を行なっています。
現在は、独立され企業改革のディレクターとして、事業の立て直し、企業の再成長軌道入れプロジェクトを請け負われています。
目次
【第1章】PDCAは企業の「実践力」を高める
【第2章】優良企業の実践力
【第3章】なぜあなたの会社のPDCAは廻らないのか
【第4章】PDCAを廻すために必要なこと
【第5章】P・D・C・A、それぞれの作法
【第6章】PDCAの事例
ここからは、本書でフセンをつけた箇所をまとめておきます。
個人のみならず組織の「実践力」を向上させるPDCA
◆22ページ~24ページ◆
仕事のできる方、つまり企画力と実践力のある方は、ことに際しては「よく考えて企画を組み立て(Plan)、しっかりと実行し(Do)、結果を検証して(Check)、自分のやり方や考え方を修正し、進化させる(Action)」というPDCAの基本をまっとうに繰り返すことで正しく経験を積み、力をつけてきた方です。
PDCAの基本を繰り返す
以下のPDCAの基本を繰り返して力をつけていきます。
Plan:よく考えて企画を組み立てる
Do:しっかりと実行する
Check:結果を検証する
Action:自分のやり方や考え方を修正し、進化させる
成功や失敗の因果がつながらない
◆105ページ~108ページ◆
そして、うまくいかなかったときに「検証(C)を行なう」という行為は、「企画(P)のどこに読み違いがあったのかを特定する」ということです。すべての企画(P)には、What(何をする)、Why(その理由)、How(どのように行なう)が含まれている必要があり、特に、PDCAを廻す際には、このWhyが重要です。
Pのどこに読み違いがあったのかを特定する
自分の場合、まだまだ「Check」が不十分だと感じていました。
「Check」を向上するカギは、実は「Plan」にあったのですネ。
これからは「Plan」には、What(何をする)、Why(その理由)、How(どのように行なう)を含めることで、「Check」の際に「Plan」の読み違いを特定しやすくしておきます。
組織としての「PDCAを廻させる」仕組みづくり
◆150ページ~151ページ◆
組織としてのPDCAを廻す際に必要なことは、次の4つとなります。
・その業務を的確にとらえた定義を行ない、業務フローを明らかにする
・会議のようなPDCAが廻しやすい、管理ポイントが「見える化」された報告帳票の設計
・発表、報告の体制づくりと作法の徹底、習慣化
・そして「起動」時に、「はずみ車」を廻し始める際の入念な準備
PDCAを精度高く廻すための「PDCAの実践設計」には、PDCAの「エンジン」(=機構、メカニズム、手順)のつくり込みを行い、そしてそれを、意思をもって動かして運転する「ドライバー」たる上長、責任者の振る舞い方を明らかにすることが求められます。精度の高いPDCAを廻して、PDCAを廻すたびに業務のレベルを上げていくためには、これら2つをしっかりと機能させる必要があります。
管理ポイントを「見える化」する
PDCAを精度高く廻すために「Check」の管理ポイントを「見える化」します。
そうすればPDCAを廻すことがゲームのように楽しめるのでしょう。
そして、楽しいことは長く続けることができます。
取り入れたい習慣
今後取り入れたい習慣は以下の3点です。
1) PDCAの基本を繰り返すこと。
2)Pのどこに読み違いがあったのかを特定すること。
3) 管理ポイントを「見える化」すること。
やっちゃえ!オッサン!おっさん は「まだまだ、やりますよ!」。
そしてあなたも「まだまだ、やれますよ!」。いっしょにがんばりましょう!!
今日も最後までお読みいただき、ありがとうございます。また遊びにきてください。
よろしくお願いいたします。