【営業利益率を高めたい人向け】 収益性を高めるヒントが学べます。
今回のオススメ本は、『営業利益率20%のビジネスモデル』です。
本書は、営業利益率を高めたい方へオススメです。
ニッチは、これからの日本の製造業の指針であると筆者はいいます。
どの企業も常識と違う発想をするようになれば、同質競争から解放され、皆が幸せになれるともいいます。
新しいニッチを創り出すヒント
(1)「モノをつくる」から「チエをつくる」へ
(2)「モノをつくる」から「モノをつくるモトをつくる」へ
(3)「モノをつくる」から「モノをつくるモノをつくる」へ
本書の結論は「〇〇の××社」の一言に集約できます。
「〇〇」に入るのは、「〇〇であれば、世界中で誰にも負けない!」という「何か」です。
顧客がその会社の社名を聞いて思いつく「何か」です。
例えば、「宅配便のヤマト」「機能的で妥当価格のユニクロ」「光技術の浜松ホトニクス」「返品自由のザッポス」などです。
同質競争を回避し、ニッチを創出した企業だけが高い利益率を上げ続けることができるのです。
著者について
著者は、企業提携のコンサルタントです。
大学卒業後、大手証券会社へ入社、その後外資系証券会社で20年間のアナリストを経験されます。
現在は、経営支援・M&Aアドバイザリー企業で企業提携のコンサルティングを担当されています。
収益性を高めるヒント
本書には、収益性を高めるヒントがまとめられています。
【Ⅰ】ハイテク産業の構造変化―3つの「びっくり」
【Ⅱ】日本のハイテク産業の概況
【Ⅲ】優れた経営者は、「競争しない経営」を考えている
【Ⅳ】ニッチ企業だけが生き残る―未来は誰にも予想できない
【Ⅴ】時代はニッチを求めている
【Ⅵ】ニッチの作り方
【Ⅶ】ニッチは変わる―ウサイン・ボルトとハイテク産業
【Ⅷ】日本企業の新しいニッチ
【Ⅸ】日本企業の華麗な事例
ここからは、本書のオススメページを紹介していきます。
ニッチ方程式
◆114ページ~116ページ◆
筆者は、以下をニッチ方程式と呼んでいます。
※ある分野に特化する
↓
※顧客が「〇〇なら××社」だよねと認識するようになる
↓
※顧客がまず電話する企業になる
↓
※さらにその分野での競争力が強化される
「私は、弊社は〇〇では絶対に負けません!」と宣言することで「自己強化プロセス」に入るのです。「私はAもBもCもDもEもできます」も悪くはないのですが、それでは真剣に悩んでいる顧客から電話がくることはなく、自社の能力を高めてくれることもないでしょう。
「弊社は〇〇では絶対に負けません!」と宣言する
宣言したら、その宣言に向けて、全てが動き出すのでしょう。
毎日宣言し、毎日その宣言を実現するために何をするかを考え、行動することが大切です。
そうすれば、色々な人が協力してくれるようになるのです。
日本企業のあたらしいニッチとは?
◆155ページ~156ページ◆
これを企業経営に当てはめたらどうなるでしょうか?
(1)新興国に知的財産を供給する―「チエをつくる企業」
(2)新興国に商材を供給する―「モノをつくるモトをつくる企業」
(3)新興国に機械を供給する―「モノをつくるモノをつくる企業」
(4)新興国に投資する―スポンサーになる
あたらしいニッチを狙う
(1)の企業は「インテル」や「ARM」だそうです。
(2)の企業は「日本のメッキ薬液企業」だそうです。
(3)の企業は「三菱電機」だそうです。
あなたの会社はどのニッチを狙っていますか?
社会の変化が示唆すること―演出の時代
◆229ページ~232ページ◆
それぞれの営業マンが、本当に、顧客の問題に「気づく」感性を持っているか。気づいたとして、それを開発に伝える仕組みがあるか。営業からあがってきた気づきから、開発者が新製品に結びつける気づきがあるか……おそらく、この一連の肯定を組織として成立させていることが、キーエンスの最大の強みであると思われます。
「企画力」と「演出力」を充実させる
現代のように需要が飢餓的ではない時代においては「企画力」「演出力」の充実が不可欠なのだそうです。
伝統的な製造業よりも、キーエンスが高い収益性を実現しているということは、その証です。
では、どうすれば「企画力」と「演出力」を鍛えることができるのでしょうか?
「良い企画」や「良い演出」にたくさん触れ、自らもたくさん「企画」「演出」を経験することでしょう。
おっさんの選択
本書から学んだ収益性を高めるポイントは以下の3点です。
1) 「弊社は〇〇では絶対に負けません!」と宣言すること。
2) あたらしいニッチを狙うこと。
3) 「企画力」と「演出力」を充実させること。
やっちゃえ!オッサン!おっさん は「まだまだ、やりますよ!」。
そしてあなたも「まだまだ、やれますよ!」。いっしょにがんばりましょう!!
今日も最後までお読みいただき、ありがとうございます。また遊びにきてください。
よろしくお願いいたします。