【性格をつくり変えたい人向け】感応性能を積極化する方法
今回のオススメ本は、『成功の実践』です。
本書は、性格をつくり変えたい方へオススメです。
性格をつくり変えたいと思うならば、その人間性のもとである「感応性能を積極化すればよい」そうです。
この感応性能を積極化する方法として天風先生が創られたのが心身統一法です。
心身統一法は、「観念要素の更改法」「積極観念の養成法」「神経反射の調節法(クンバハカ密法)」の三つが中心になっています。
すべての人々がこれを実践して、人生を切り拓いてもらいたいとの思いを込め、心身統一法の全体像をわかりやすく、かつ天風先生の説かれた言葉をなるべく忠実に、誰もがわかるようにまとめられています。
天風先生の教えの根本とは?
天風先生の教えの根本は、以下の2点になります。
「人間は万物の霊長として、この世の中の進化と向上を実現するという厳粛な使命をもって生まれてきた。」
「課せられた使命を果たし、宇宙根本主体の創造した天地自然の原理に従って生きることが、人間としての根源的な力、潜勢力を発揮する方法である。」
本書には、この根本に基づいた心身統一法が解説されています。
著者について
著者は、天風会最高顧問の方です。
1983年衆議院議員に当選され、以来26年間議員として活躍されます。
ご自身が28歳の時、結核で倒れた時に天風会に入会されます。
そこで心身統一法を実践され、病は8ヵ月で癒えたそうです。
心身統一法
本書には、心身統一法がまとめられています。
まずは、天風哲学の根幹について述べ、「心身統一法」の真の価値を知ってもらったうえで、各法の解説をされています。
各法は単なる具体論ではなく、哲学的背景を考えながら読み進むことができます。
序章 リーダーに贈る天風哲学
第1章 天風哲学の根幹
第2章 心身統一法の基本
第3章 心を積極化する
第4章 天風式坐禅法と心の使い方
第5章 天風哲学の真髄
第6章 日常の心得と実践
ここからは、本書のオススメページを紹介していきます。
今回は5点あります。
自分の心にかける自己暗示法
◆148ページ~157ページ◆
自己暗示の方法には、
(1)連想暗示法
(2)命令暗示法
(3)断定暗示法
の3種類がある
自己暗示法を実践する
(1) 連想暗示法は、夜の寝がけのときの心持ちを積極的にすることで、消極的な観念要素を積極的なものに変える方法です。子どものころの楽しい思い出でも、今までの成功体験、また、これからやってみたいことや好きな映画や映画俳優のことでも、心が楽しくなることを考えたり思ったりするだけでOKです。
(2)命令暗示法は、夜布団に入る直前に、鏡に向かって、「お前は信念が強くなる!」「お前は病をきにしなくなる!」など、自分が希望する精神状態を命令口調で言います。
(3)断定暗示法は、朝目覚めたら、なるべくすぐに鏡に向かって、前夜「お前は信念が強くなる!」と命令したら、それを「今日は信念が強いぞ!」とか「私は信念が強くなった!」と、前夜、自分にかけた暗示の内容を今度はすでに具体化されたイメージで断定します。
これらは毎日、朝夜に実践を続けます。
日常の言行、感謝の生活と三勿三行
◆157ページ~162ページ◆
ようするに、冷静になって考えてみれば、さほど怒ることでなく、悲しむことでなく、また恐れる必要もないことに心がふりまわされる人というのは、万物の霊長としての心のあり方を自覚していないからであり、結局は、心の報徳という真理を蔑ろにしていることになる。したがって、この三つの消極感情に襲われたときは、これを口に出さない、行動にあらわさないで、顔はいつも晴れやかにニコニコと、たとえ見かけだけでも明るく過ごすことによって潜在意識がじょじょに積極化されてきて、そういう感情にだんだん襲われなくなってくるのが心理なのでる。
怒らない、悲しまない、恐れない
これらの消極感情に襲われたときは、これらを口に出さない、行動にあらわさない、表情にあらわさないよう努めます。
基本、いつもニコニコしておきます。何かが変わりはじめます。
最も神聖なる状態
◆177ページ~179ページ◆
その方法は、端的に言うと、感覚や感情の刺激や衝撃を受けた瞬間、まず第一に肛門を締め、同時に両肩の力を十分に抜いて下ろし、下腹部に力を充実させるのである。天風先生は、尻、腹、肩の三位を一体として以上の動作を同時におこなうと説明された。このように説明するのは簡単であり、現に病気で寝ていても、肛門、腹、肩の三つのポイントさえ押さえれば誰もができる体勢であるが、実際にこれを身につけて、つねにこの体勢をとることができるようになるには、やはり繰り返し修練が必要である。
クンバハカ体勢をとる
気がついたときには必ずこのクンバハカ体勢がとれるように、そして大事な神経系の反射の調節をして活力を得られるように練習を繰り返します。
安定打坐のやり方
◆209ページ~212ページ◆
まず体勢は、正座でも胡坐でもよい。あるいは、禅の足の組み方の結跏趺坐や半跏扶坐でもよいが、とにかく自分の一番楽な長続きできる坐り方で坐る。両手は膝の上に軽く置いて、指は印を組んでも組まなくてもいい。背筋を伸ばし方の力を抜き、軽いクンバハカ体勢で、最初は気が散らないように目を閉じる。そして、呼吸は静かに深く、心を楽にして、何も考えないようにする。安定打坐法では、雑念や妄念が次々と浮かぶ「多念多心」の心の状態から、一気に「無念無心」の境地へと導くのは容易ではないので、その間にワンステップを踏んで、まず雑念妄想あふれる「多念多心」の状態から「一念一心」の状態へ導く。
修練会では、ブザーを用いています。ブザーの音が会場内に響きわたると、誰でも意識しないでもブザーの音を聴こうとして気持ちが自然にブザーの音に集中するので心は一念一心の状態になり、ブザーの音を切ると、会場は静寂につつまれ、このとき音のない無声の境地になり、これが無念無心の境地になります。
安定打坐に取り組む
週末、少し時間をとって、丁寧に安定打坐に取り組みます。
安定打坐を即座に実践できるよう週末に訓練します。
ハウ・トゥ・コントロール・マインド
◆300ページ~302ページ◆
心が理想どおりの積極的なものにならない場合でも、言葉だけは明るい、朗らかな、生き生きとしたものにすることは意志の力でできるのである。天風先生は暗示的には言われていないが、「言葉」が先にあれば心は後からついてくるのである。だから、心の中は消極観念、消極思考で満ちていても、言葉や態度はいつも溌溂颯爽としていることが、絶対に必要なのである。そして、これは誰でも自分の意志でできることである。言葉や態度は絶対にマイナスな言葉やマイナスな態度にしない。心の中からどうあろうと、絶対に、明るく、朗らかに、生き生きと勇ましい言葉と態度を、当初は見かけだけであっても心してとることである。これがHow to control mindの秘訣である。
明るく、朗らかで、生き生きした言葉を使う
心が積極的なものにならない場合でも、言葉や態度は、明るく、朗らかで、生き生きさせるよう努めます。
「How to control mind」と口にすれば、積極的な心にスイッチを入れるようにします。
おっさんの選択
本書から学んだ心身統一法のポイントは以下の5点です。
1) 自己暗示法を実践すること。
2) 怒らない、悲しまない恐れないこと。
3) クンバハカ体勢をとること。
4) 安定打坐に取り組むこと。
5) 明るく、朗らかで、生き生きとした言葉を使うこと。
やっちゃえ!オッサン!おっさん は「まだまだ、やりますよ!」。
そしてあなたも「まだまだ、やれますよ!」。いっしょにがんばりましょう!!
今日も最後までお読みいただき、ありがとうございます。また遊びにきてください。
よろしくお願いいたします。