【考える練習帳】考えるためのキッカケとそのコツを学べます。
今回の読書メモは『考える練習帳』です。
本書を手にした理由は自分自身の考えるレベルを上げたいと考えたからです。
考えるためのキッカケとそのコツをつかめば一瞬にして「世界が変わって見える」と著者は言います。
本書には、そのキッカケとコツをつかむためのヒントがまとめられています。
著者
著者はビジネスコンサルタントであり、著述家です。
東芝を経て日本アーンスト&ヤングコンサルティング(クニエの前身)に入社します。
2012年より同社コンサルティングフェローとしてビジネスコンサルティングのみならず、問題解決や思考に関する講演やセミナーを国内外の企業や各種団体、大学などに対して実施しています。
目次
【第1章】「考える」と、何かいいことがあるの?
【第2章】「気づき」=無知の知で勝負が決まる
【第3章】知識重視の価値観から脱却する
【第4章】「考える力」を起動させるための工夫
【第5章】考えるとは「見えないものをつなげる」こと
【第6章】考えるとは「まとめて扱う」こと
【第7章】「考える」ことの使用上の注意
ここからは、本書でフセンをつけた箇所をまとめておきます。
考えるとは「川上」と「川下」の違いを理解すること
◆64ページ~69ページ◆
1つの仕事は、「大きな構想を練る川上から、具体化されて形になって実行されていく川下へ」というのは、いかなる業種のいかなる仕事でも同様です。ここで「川の特徴」としてお話しした特性の変化が、すべての川上から川下への流れで同様に起きると言えます。具体的な特性で表現すれば、以下のような変化が起こります。
・不確実性が高い川上→ある程度実績を積み重ねて入る分、データと論理で先が読めるために不確実性が低い川下
・何が起きるかわからず混沌とした川上→秩序だった川下
・境界が不明確で分業ができない川上→境界を明確にして分業化した方が効率的になる川下
・抽象度の高い「概念」が重要な川上→実行のための具体性が重要な川下
・蓄積がなく、少ない情報から仮設を組み上げる力が需要な川上→情報やデータが蓄積され知識量がものをいう川下
・「1つの全体像」という形での「質」が重要な川上→肉付けされ、形になった量(人や物や金)が重要な川下
・決められた指標がない川上→決められた指標、究極的には時間やお金といった誰にも客観的な少数の指標が支配する川下
・個人の能力に依存する川上→組織的で標準化されたやり方が支配する川下
このように考えてくると「川上の世界では、こうすべきだ」「川下の世界では、こうすべきだ」というメッセージは往々にして正反対になります。それは、状況に応じてどちらも適切であるにもかかわらず、どちらか一方の世界しか見ていない(ことに気づいていない)人たちにとっては、それが「正しいか間違いか」という議論になってしまうあらです。
「川上」と「川下」の違いを理解する
自分は以前、川上の仕事をしていました。
しかし、今は川下の仕事をしています。
「川上」と「川下」の違いの話は、今までのモヤモヤした気持ちをスッキリさせてくれました。
思考回路の転換にチャレンジする
◆72ページ~75ページ◆
【思考回路のチェックリスト】
1わからないことは何でもネットで入念に調べる(Yes/No)
2常に売れ筋や人気商品を購入する(Yes/No)
3「ミスが少ない」ことがプロの絶対的条件である(Yes/No)
4目上の人の意見は素直に聞いてそのまま実行する(Yes/No)
5規律やマナーを重視する(Yes/No)
6準備が周到にできるまでは行動しない(Yes/No)
7「好きなようにしていい」といわれると不安に感じる(Yes/No)
8お金と数字に強い(Yes/No)
9常識を身につけていない人は困る(Yes/No)
10協調性があり、上司や先輩にかわいがられる(Yes/No)
いかがでしたでしょうか?Yesの数が多いほど、「自分の頭で考える」のとは逆の思考回路の傾向が強い人です。
思考回路のチェックリストでチェックする
今はまだYesがいくつかあります。
自分の頭で考えられているかどうか、思考回路のチェックリストで定期的にチェックするようにします。
個別の事象とそれらの「つながり」
◆190ページ~192ページ◆
つまり、考えている人(関係が見えている人)と考えていない人(関係が見えていない人)との違いは、このような「目に見えないつながり」が見えているかどうかです。ここで「つながり」とは何か、これまでにお話ししてきたものも含めて、その代表例を挙げてみましょう。
・原因と結果をつなぐ(因果関係)
・部分と全体をつなぐ(全体俯瞰)
・手段と目的をつなぐ(手段と目的の関係)
・現在と未来をつなぐ(未来予測)
・現在と過去をつなぐ(因果関係)
・具体と抽象をつなぐ(具体化と抽象化)
・主観と客観をつなぐ(メタ認知)
・自分の世界と相手の世界をつなぐ
「目に見えないつながり」を見る
個別の事象のつながりを考え、目に見えないものを見られるように努めます。
取り入れたい習慣
今後取り入れたい習慣は以下の3点です。
1) 「川上」と「川下」の違いを理解すること。
2) 思考回路のチェックリストでチェックすること。
3) 「目に見えないつながり」を見ること。
やっちゃえ!オッサン!おっさん は「まだまだ、やりますよ!」。
そしてあなたも「まだまだ、やれますよ!」。いっしょにがんばりましょう!!
今日も最後までお読みいただき、ありがとうございます。また遊びにきてください。
よろしくお願いいたします。