【◎しゃべり過ぎてしまう営業マン向け】効果的な4つの質問が学べます。
今回のオススメ本は、『営業の「聴く技術」』です。
本書は、しゃべり過ぎてしまうあなたへオススメです。
SPINの真髄をひと言でいうと、「しゃべるな、しゃべらせろ」にあります。言いかえれば「自分のしゃべりたいこと」を「相手にしゃべらせること」です。
そのために営業は、お客様へ4つの質問を投げかけます。
効果的な4つの質問
S:Situation状況質問:見込客の現状に関する事実を見つけ出す質問
P:Problem問題質問:見込客の抱える問題点や支障、不満に関する質問
I:Implication示唆質問:見込客が抱える問題の与える影響や結果などについての質問
N:Need-payoff解決質問:見込客から提案された解決策の価値や効用に関する質問
本書では、これら4つの質問について学べます。
著者について
営業の「聴く技術」 新版―SPIN「4つの質問」「3つの説明」
- 作者: 古淵元龍,大堀滋
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2008/08/28
- メディア: 単行本
- 購入: 4人 クリック: 24回
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著者は、お二人です。
一人は大学卒業後、日本NCRで25年の営業と10年の営業教育を担当され、1998年に独立されます。
人間の行動特性・顧客心理・購買心理など、体験・事例を基にした、明るく、楽しい、実践的研修は大手IT企業を中心に好評を得ています。
もう一人は大学卒業後、日本NCRで営業、営業課長、営業企画課長、CMP部長を歴任します。1996年から4年間は、大塚商会にて営業部長、社内インストラクターを経験され、その後、独立されます。
30年近い実務経験を生かし、SPINを中心としたわかりやすいコミュニケーション・スキルの教育指導には多くの顧客の定評を得ています。
4つの質問
本書には、4つの質問がまとめられています。
【1】 営業を成功へと導く質問技法
【2】 ホンモノの営業スキルとは…
【3】 クロージング神話の崩壊とSPINの誕生
【4】 顧客の心理をハートフルに動かす「4つの質問」
【5】 「3つの説明」商談成功のクライマックス
【6】 変革・改革・激動の世紀を生き抜くスキル
【7】 サクセス企業リポート4社の事例
ここからは、本書のオススメページを紹介していきます。
販売を成功に導く行動様式
◆32ページ~34ページ◆
販売成功の行動様式は、提案営業の典型として、次の3項目があります。
□販売成功の行動様式
(1)顧客のほうが、営業よりも多く話している
(2)営業は多く質問している
(3)商品説明は、商談プロセスの最終段階になってからしている
さて、あなたが販売に成功したときを思い出すと、いかがでしょうか。
営業は多く質問する
あなたの商談はいかがですか?
おっさんの商談は、
・顧客よりも多く話している
・質問が少なく、かつ長い
・商品説明を商談プロセスの冒頭から行っている です。
本書を参考に4つの質問を効果的に使えるようになります。
買い手に新たな発見を促す質問―「示唆質問」
◆106ページ~116ページ◆
「示唆質問」作成のヒントとなる単語を5つ紹介しましょう。顧客から出てきた「潜在ニーズ」が、ほかにどんな影響を与えるかを連想してみるといいでしょう。
□示唆質問作成のヒント
(1)時間:遅れ、間に合わなくなる、迷惑をかける
(2)労力:ムダな仕事、二重作業
(3)経費:コストアップ、ムダな出費
(4)責任・立場:あなたの立場、会社の責任
(5)他者・他部門:迷惑、顧客の信頼、CS
顧客の発言した潜在ニーズ「こんな問題があるんだよ」を頭において、この5つの単語を一つずつ思い浮かべ考えてみると、いくつかの「示唆質問」が浮かんでくるでしょう。
5つの単語を思い浮かべる
「時間:Time」「労力:Effort」「経費:Expenses」「責任:Responsibility」「他者:Another person」の5つの単語、それぞれの単語の頭文字をとってTEERAで覚えて、思い浮かべるようにします。
商品説明のカテゴリー―F・A・B
◆136ページ~160ページ◆
「利点」(Advantages)とは、顧客にどう(一般的に)役立つか、の説明です。したがって、説明が形容詞的(Alpha)で具体的ではありません。提案書の客先名と日付を変更すれば、どの顧客へも提案可能です。が、ニーズに合致せず、ピンと来ないことがしばしばあります。
「利益」(Benefits)は、「顧客のニーズをどう満たすか」の説明です。顧客のことを本当に理解できていれば、すべてを数値化(Numeric)して説明できるはずです。逆に言えば、数値化して証明(説明)されているもののみが、「利益」(Benefits)といっても過言ではありません。
利益を数値化して説明する
顧客のニーズをどう満たすか、具体的に数値化して説明するようにします。
そのためには「示唆質問」「解決質問」を使いこなすことが大切になります。
まずは「示唆質問」と「解決質問」を意識することから始めてみます。
おっさんの選択
本書から学んだ4つの質問のポイントは以下の3点です。
1) 営業は多く質問すること。
2) 5つの単語を思い浮かべること。
3) 利益を数値化して説明すること。
やっちゃえ!オッサン!おっさん は「まだまだ、やりますよ!」。
そしてあなたも「まだまだ、やれますよ!」。いっしょにがんばりましょう!!
今日も最後までお読みいただき、ありがとうございます。また遊びにきてください。
よろしくお願いいたします。