四十路の選択

タイトルは『鷹の選択』にならって『四十路の選択』としました。

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【1→10(ワントゥテン)に広げる企画の極意】が学べます。

 

今回の読書メモは『1→10(ワントゥテン)に広げる企画の極意』です。

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 本書を手にした理由はクリエイティブディレクターが企画立案するヒントを学びたいと考えたからです。

クリエイティブディレクターとは、デザインの本質が理解できて、経営とデザイナーをつなぐことができる人材を指します。

 

著者  

1→10(ワントゥテン)に広げる企画の極意 六本木未来大学講義録2

1→10(ワントゥテン)に広げる企画の極意 六本木未来大学講義録2

 

本書は、2015年にスタートした「六本木未来大学」の講義録をベースに構成されています。

「六本木未来大学」とは、2012年に六本木の美術館やギャラリー、地域の人々と手を取り合い、街全体で六本木の新たな価値を見出すべくはじまった「六本木未来会議」で、「クリエイティブ・ディレクション」を学ぶための学校として開講されています。

 

目次

人が動きたくなる言葉って何ですか?

梅田悟司(コミュニケーションディレクター/コピーライター)

 

世界で通用するクリエイティブディレクションって何ですか?

伊藤直樹(クリエイター集団「PARTY」クリエイティブディレクター/CEO)

 

クリエイティブな組織の作り方を教えてください

田川欣哉(Takram代表)

 

プロジェクトを成功させるディレクションって何ですか?

齋藤精一(ライゾマティクス代表)

 

デジタル世代のクラフツマンシップって何ですか?

中村勇吾(インターフェースデザイナー)

 

ファンづくりのために必要なコミュニティって何ですか?

佐渡島庸平(コルク代表取締役社長)

 

チームでいいものを生み出す方法って何ですか?

菅野薫(Dentsu Lab Tokyo)

 

ここからは、本書でフセンをつけた箇所をまとめておきます。

 

内なる言葉を起点に思考を広げ、深める

◆39ページ~44ページ◆

「自分の仕事の存在価値とは何か?」を例にT字型思考法を実践してみましょう。あなたが思っている存在価値とは何か。まずは真ん中を埋めてください。自分に質問してみて、頭に浮かんだ内なる言葉を書き留めていくだけです。難しく考える必要はありません。リラックスした状態で、自分との会話を、内なる言葉を意識しながら行えばいいのです。その後に、T字の形のように「それで?」「本当に?」「なぜ?」の順番で広げていくだけです。大事なのは、内なる言葉です。繰り返しになりますが、考えるのをやめてください。自分の存在、仕事の存在価値って何だろうと自分に問いかけてみるのです。そして自分からの返事を内なる言葉として受け止め、真ん中に書いていってください。当たり前のこと、こんなこと書いても意味ないなぁと感じることも全てかき出してください。同じ返事や言葉がグルグルしてしまうときは、同じ言葉を書き出してあげましょう。単語でも箇条書きでもかまいません。意味が通じる文章になっていなくても結構です。誰に見せるものでもないですから、正解はないのです。とにかく自分の頭の中に浮かぶ内なる言葉に文字という形を与えるだけです。

 

T字型思考法を実践する

自分の頭の中に浮かぶ内なる言葉に文字という形を与えて真ん中を埋めます。

その後に、T字の形のように「それで?」「本当に?」「なぜ?」の順番で問いを広げていきます。

 

コミュニティがビジネスになり始めた

◆167ページ~170ページ◆

例えば、食べログを考えると、毎日レストランに行ってそこについてレビューを書く人、それぐらいグルメな人は、世の中にそういなかった。月に1回か2回、いいレストランに行く人はいても、30日全部いいレストランに行くなんてことはなかなかありません。そういうレビューを書く人を揃えられた時点で、毎月100万人が見るコミュニティになったんです、今のマンバも、毎日マニアックな漫画について語る人をどういうふうに集めていくのかということに特化しています。毎日語れる人がいたら、どんな場所でもいいから口説きに行けと。今は何がビジネスになるのか分からない時代になってきているのが、すごく面白い。コミュニティができあがってくると、コミュニティの中でしか価値を持たないというのが大きなビジネスチャンスになったりするわけです。ネット以前というところで例えると、日本というのもある種一つのコミュニティですよね。日本の小学生でランドセルを背負わない人はあまりいない。では海外はどうかというと、ランドセルは買わないわけです。ランドセルは、けっこうしっかりしたカバンメーカーが作っているくらいそこそこのビジネスになっているけど、日本というコミュニティだけで成立するカバンの形です。食べ物などもそうで、コミュニティごとの特性と言えるいろいろな習慣があるわけです。このコミュニティを熟成させると、コミュニティの中だけですごく価値があるものが売れ出したりする。コミュニティごとの文化というものができてくる。それが、コミュニティをやっているとすごく面白いことなのです。

 

コミュニティの中だけで価値があるものが大きなビジネスチャンスになる

毎日レストランに行ってそこについてレビューを書く人、それぐらいグルメな人は、世の中にそういません。

こういうレビューを書く人を揃えられた時点で食べログは毎月100万人が見るコミュニティになったのです。

コミュニティができあがってくると、コミュニティの中でしか価値を持たないというものが大きなビジネスチャンスになったりします。

 

どういうコミュニティで誰から情報をもらうか

◆182ページ~186ページ◆

先ほど「宇宙兄弟」のグッズの話をしましたが、そこに気づけたのは、楽天市場をそごく研究したからです。楽天をインターネットというところから言うと、アマゾンにはロングテールの考え方、つまり、無限に倉庫があって、そこには何でも置けて便利だよね、安くて速いよねという考え方がある。その一方で楽天は、今僕が言ったようなコミュニティの仕組み、人とのコミュニケーションが不便なところから便利なほうに滑ってくるから、コミュニケーションのし方がすごく変わるよねという、全く違う面を持っている。アマゾンと楽天はその両極端にあるようなサービスなのです。楽天のサービスは、そこを使い慣れている人から見ると、何を買えばいいかがすごく分かる。だから楽天では、どこがいいかが分からないような商品がとても売れるのです。例えば、ワインをアマゾンで買う人はほとんどいない。自分が誰よりも詳しくて、自分でピンポイントのワインを検索できる人はアマゾンで買うけど、この人なら信頼できるというオススメの人を見つけて買うやり方だと、楽天になるのです。

 

コミュニティでは誰から情報をもらうかが大切

アマゾンには無限に倉庫があって、そこには何でも置けて便利だよね、安くて速いよねという考え方があります。

一方、楽天にはこの人なら信頼できるというオススメの人を見つけて買うというコミュニティの考え方があります。

 

取り入れたい習慣

今後取り入れたい習慣は以下の3点です。

1) T字型思考法を実践すること。

2) コミュニティの中だけで価値があるものが大きなビジネスチャンスになること。

3) コミュニティでは誰から情報をもらうかが大切であること。

 

やっちゃえ!オッサン!おっさん は「まだまだ、やりますよ!」。

 

そしてあなたも「まだまだ、やれますよ!」。いっしょにがんばりましょう!!

 

今日も最後までお読みいただき、ありがとうございます。また遊びにきてください。

 

よろしくお願いいたします。