【戦略立案の腕前を上げたい人向け】 戦略BASiCSが学べます。
今回のオススメ本は、『経営戦略立案シナリオ』です。
本書は、戦略立案の腕前を上げたい方へオススメです。
本書の内容を実践すると戦略立案の腕前が向上するでしょう。
本書には、著者が提唱されている戦略BASiCSを用いての経営戦略の立案方法がまとめられています。
著者について
著者は、人気マーケティングメルマガ「売れたま!」の発行人の方です。
大学卒業後、NTTに入社されます。
その後、1996年米国ペンシルバニア大学ウォートン校にてMBAを取得(経営戦略・マーケティング専攻)し、外資系メーカーなどへの転職を経て、2006年独立されています。
戦略BASiCS
本書には、戦略BASiCSがまとめられています。
STEP1 経営戦略論の本質をつかむ
STEP2 Battlefield 戦うべき市場を決める
STEP3 Asset&Strength 独自資源を育て強みを活かす
STEP4 Customer すべてを顧客の「価値」に合わせる
ここからは、本書のオススメページを紹介していきます。
未来を変えるには、戦略を変えることから始めよう
◆5ページ~6ページ◆
経営者は、自分で細かい仕事はできなくてもよい。しかし、部下がやっていることが、「今の自社の戦略に合っているか」はチェックできなければいけない。広告がつくれなくともよい。いや、つくらないほうがいい。しかし、広告をつくる人に、「こういう方向性でつくれ」と指示し、できあがってきたものに対して、いい悪いではなく「方向性が違う」といえなければならない。内容のよしあしではなく、社員がやっている仕事が戦略的に合っているかどうか、チェックするのだ。それには、仕事の内容をある程度知っておく必要はある。
経営者は、仕事が戦略に合っているかどうかをチェックする
戦略を決めたら、すべてをその戦略に一致させることが大切であり、それが経営者の仕事なのです。
経営者が積極的に「文化」について考えよう
◆148ページ~149ページ◆
経営者がモノの売り方を考えるのは大事だが、さらに重要なことは、戦略を考えることだ。そして、そのための人的・文化的なインフラをデザインし、その戦略を社員が喜んで行うような土壌・仕組みをつくることだ。差別化戦略を実行するにあたっては、戦略を下から 支える文化、組織、評価システムなどとの一貫性をとる必要がある。どの差別化戦略をとるかは、人事部などにも影響がある。このような全社的で部門横断的な決断ができるのは、経営者しかいないのだ。
経営者は、戦略を社員が喜んで行うような土壌・仕組みをつくる
戦略を社員が喜んで行うような土壌は企業文化です。
そして、戦略を実行するための組織や評価システムが仕組みです。
「喜ぶための工夫がどこになされているのか?」という観点で企業の土壌や仕組みを調べてみるとおもしろそうですネ。
メッセージで戦略の一貫性をチェックする
◆226ページ~228ページ◆
「メッセージ」は、いわゆるキャッチコピーである必要はない。結果としてそうなっても構わないが、戦略の本質である「差別化された価値提供」を簡潔にまとめたものだ。メッセージを確認するのは、戦略をチェックするひとつの方法なのだ。十分に練られて、差別化されているメッセージは、簡潔に伝えることができる。高校生に伝わらないような難しいメッセージは、戦略の練りが不十分である兆候だ。その場合、「この戦略の本質は一体何なのだ?」と再度問い直す必要がある。
メッセージで戦略をチェックする
著者は、メッセージには「戦略」と「戦術」をつなげる役割があるといわれています。
そのメッセージを「高校生に伝わるか?」という観点で見直すことが大切なのです。
おっさんの選択
本書から学んだ戦略BASiCSのポイントは以下の3点です。
1) 経営者は、仕事が戦略に合っているかどうかをチェックすること。
2) 経営者は、戦略を社員が喜んで行うような土壌・仕組みをつくること。
3) メッセージで戦略をチェックすること。
やっちゃえ!オッサン!おっさん は「まだまだ、やりますよ!」。
そしてあなたも「まだまだ、やれますよ!」。いっしょにがんばりましょう!!
今日も最後までお読みいただき、ありがとうございます。また遊びにきてください。
よろしくお願いいたします。