【◎プロの学び力】プロのレベルになるための学び方が学べます。
今回の読書メモは『プロの学び力』です。
本書を手にした理由は「プロはどんな勉強をしているのか?」という興味を持ったからです。
本書には「最短で効率よく知識やスキルを身につける」「身につけた知識やスキルをプロとして稼げるレベルまで高める」などの方法がまとめられています。
学びの4ステップ
学びには以下の4つのステップがあります。
概念の理解:「知っている」レベル(知識)
具体の理解:「やったことがある」レベル(経験)
体系の理解:「できる」レベル(能力)
本質の理解:「教えられる」レベル(見識)
学びを稼ぎに変えるためには3つ目のステップである「体系の理解」以降に進める必要があります。
著者
著者はコンサルティング会社のアソシエイトパートナーの方です。
大学卒業後、大手アパレル企業を経て、1998年にコンサルタント会社へ入社されます。
新規事業戦略立案・展開支援、コンサルタント育成強化、プロフェッショナル人材制度設計、人材開発戦略・実行支援などのプロジェクトをリードし、企業変革戦略コンサルティングチームのリーダーを経て現職につかれています。
プロジェクトマネジメント研修、ドキュメンテーション研修、リーダー研究など社内外の研修講師をつとめ、「プロを育てるプロ」として知られています。
目次
【PART1】なぜあなたの学びは失敗するのか?
【PART2】「学び」を「稼ぎ」に変える4つのステップ
【PART3】最速で効率よくキャッチアップする
【PART4】こうすればスキルや知識が「稼げる」レベルになる
【PART5】学びの効率&効果を高めるラーニングハック集
ここからは、本書でフセンをつけた箇所をまとめておきます。
本質を因数分解で示す
◆62ページ~64ページ◆
それでも、何かを学んだ最終成果物で本質を導き出すことは非常に大切です。これには、3つの意味があります。1つは、因数分解をするためには、学んだことを復習する必要があるので、理解と記憶への定着がいっそう深まることです。
2つ目は、人に伝えられるまでに、学んだことが洗練されることです。自分の得た成果が自分だけではなく、広く他の人にも価値が認められるもののほうがいいのは当然です。そのレベルを目指して、成果の本質がより研ぎすまされていくのです。
そして3つ目は、自分なりの価値判断基準ができるので、ダメなものを見たときに何がダメなのかが瞬時に分かるようになることです。うまくいかないときでも本質に立ち返れば、どこが欠けているのか、どう修正すればいいのかがたちどころにわかり、自分のなすべき次のアクションが見えてきます。
学んだことは最終成果物で本質を導き出す
学んだことの本質を導き出すために因数分解してチャートにまとめるようにします。
因数分解をしてから人から盗む
◆119ページ~122ページ◆
人から何かを盗もうと決めたら、まずは、自分がその人のどんな部分に惹かれているのか、そこを因数分解によって特定する必要があります。そうすることで自分が学ぶべきテーマがよりハッキリと見えてきます。たとえばあなたが「長島茂雄さんのようになりたい」と思ったとします。とすると、闇雲に何でも取り入れるようなことはせず、まず長島茂雄さんのスキルを因数分解するのです。
底抜けに明るい性格
優れたリーダーシップ
誰にでも心を開かせる魅力
こんなふうに因数分解していくと、自分の身につけたい知識やスキルがはっきりし、余計なものまで学び取る無駄が省けます。
人から学ぶときは因数分解をしてから取り組む
自分が目指すべ姿を因数分解し、この部分はAさんから学び、この部分はBさんから学ぶ、……といった具合に全体像を整理した上で計画的に進めるようにします。
人に見せてチャートを鍛える
◆150ページ~152ページ◆
出来上がったチャートについては、次の3点をチェックしてください。
1点目は「レベル感」です。重要性もしくは規模が大きくかけ離れた構成要素が同等に扱われていると、チャートとして形になっていても、意味をなしません。
2点目は「メッセージ性」です。どんなにきれいに整理されているチャートでも、「で、何が言いたいの?」と問われて言葉に窮するようでは、単なる絵を描いただけに過ぎません。誰もが一目見て「ようするに、こういうことですね」「大事なのは、これですね」と、チャートから作成者の意図や力点を読み取れるものでないと意味がないのです。
そして3点目のチェックが「普遍性」です、体系化したチャートを、他の知識・スキルにも応用できるよう、普遍性のある内容にしておくのがベストです。
チャートは「レベル感」「メッセージ性」「普遍性」でチェックする
まとめたチャートのチェックも欠かさずに行うようにします。
また、チャートは定期的に見直しを行い、常にレベルアップしていきます。
取り入れたい習慣
今後取り入れたい習慣は以下の3点です。
1) 学んだことは最終成果物で本質を導き出すこと。
2) 人から学ぶときは因数分解をしてから取り組むこと。
3) チャートは「レベル感」「メッセージ性」「普遍性」でチェックすること。
やっちゃえ!オッサン!おっさん は「まだまだ、やりますよ!」。
そしてあなたも「まだまだ、やれますよ!」。いっしょにがんばりましょう!!
今日も最後までお読みいただき、ありがとうございます。また遊びにきてください。
よろしくお願いいたします。