【「一人一億」稼ぐ会社の鉄則】「付加価値ドドーンの戦略」のヒントが学べます。
今回の読書メモは『「一人一億」稼ぐ会社の鉄則』です。
本書を手にした理由は付加価値を高めるヒントを学びたいと考えたからです。
著者は大阪の下町にある工場の四代目です。
何十年ものあいだに蓄積された「弱者の戦略」「弱者の戦術」には、賢い奴らが何人か集まって知恵を絞ったくらいでは全然太刀打ちできないようなノウハウがぎっしり詰まっています。
本書には、そのノウハウのエッセンスがまとめられています。
著者が本書でホントに伝えたかったことは、自分が毎日やっている仕事に自信を持ってほしいということです。
著者が言う自信とは……
自分自身に対して、まわりの人に対して、デカい声で「オレはこれで勝負するねん!」と言えるかどうか。
よそと違うことをやっていても、他の人が見向きもしてくれなくでも、真正面向いて突っ走っていける何かを持っているかどうか。
著者
著者は高速水着素材で知られる大阪の山本化学工業株式会社・代表取締役社長です。
社員73名で、社員一人当たりの売り上げは1億円を超えています。
1959年、曾祖父、祖父は日本初の安価ボタン、父は消しゴム付き鉛筆で大成功を収めた発明家一家の長男として生まれます。
1984年、25歳の時に父親の「社長、交代するで」の一言で経営者になります。
度重なる円高により長らく自転車操業を余儀なくされるも、「超高付加価値商品」に舵を切ったことをきっかけに逆転、現在は医療機器から放射線遮蔽服まで幅広く手がけています。
目次
【第1章】「一人一億」稼ぐ戦いかた
【第2章】「一人一億」稼ぐ考えかた
【第3章】「一人一億」稼ぐ生きかた
【第4章】「一人一億」稼ぐ学びかた
【第5章】「一人一億」稼ぐ育てかた
【第6章】「一人一億」稼ぐ話しかた
ここからは、本書でフセンをつけた箇所をまとめておきます。
「ガキの発想」を殺さない
◆61ページ~64ページ◆
アイデアはどこから転がり出てくるか見当もつかない。というより、出てくる前から察しがつくようなアイデアなんか、すごいはずがない。だから、「真逆の発想」から「ガキの発想」やらを使って、それまでの常識や固定観念に揺さぶりをかけてみる。考えはじめた時点でなーんにも浮かんでこなくても、天邪鬼になってとりあえず今、主流になってるやつの真逆を考えてみる。それが案外、突破口になって見えてくることがある。「クリエイティビティ」とか「〇〇発想法」とか言われるけど、新しいものを生み出すのに、何も特別な能力は要らないと思うよ。最近は、斬新な発想をする「柔らかい頭」っていうのが求められてるらしくて、やれ、仕事以外に打ち込めるものを持て、やれ、絵を描きながら考えろ、と言われる。だけど、普通に考えればいい。初めて見るものに触らずにはいられないガキみたいになってね。
常識や固定観念に揺さぶりをかけて発想する
今、主流になっていることの真逆を考えるようにしてみます。
また、常識や固定観念に縛られず、純粋な観点で考えるようにしています。
付加価値は「古いもの」のなかに眠っている
◆130ページ~132ページ◆
「付加価値ドドーン」の戦略に切り替えてから、合成チタン素材やら、3Dスーツやら、あれこれいっぱい付加価値を生み出してきたと思うけど、基本は全部じいさんやおやじが積み上げてきた技術のなかにあった。「なんや、おまえは先祖のふんどしで相撲をとってただけか」という人もいるかもしれない。けど、僕がいいたいのは、そういうことじゃない。付加価値は新しいものからは生まれてこない。古いものから生まれてくる。他人から「付加価値をつけろ」と言われて、ヘンに新しいことに手を出したら失敗する。そうではなくて、自分がこれまでずーっと、いい時代も、きつい時代も、ずーっと続けてきたことのなかにヒントはある。それを上手に見つけて育てていけば、絶対に誰にもまねされない付加価値ができあがる。
付加価値は古いものから生まれてくる
誰にもマネされない付加価値を作るために、自分がこれまでに続けてきたことの中から、付加価値のヒントを見つけ、それを育てていくようにします。
ひらめきは「人間事」と思わない
◆196ページ~197ページ◆
ひらめきは人を選ぶ。何の努力もしていない人の頭には、ひらめきは降ってこない。でも、毎日、何か新しいことを知りたい、何か新しいことをしたいと努力している人の頭には、何年も待たされることもあるかもしれないけど、いつか必ず降ってくる。だから、特に最初のひらめきは自分のものだと思ってはダメ。自分のものだと思った瞬間、それに酔ってしまって前に進めなくなる。前ほど努力しなくなるし、実現しようとする力も弱くなる。いくつになっても常に進歩したいと思うなら、ひらめきは神さんの手からでも、お日さんからでも、空からでも、どこからでもいいけど、自分以外のどこから降ってくると思っていたほうがいい。
ひらめきは自分のものだと思わない
ひらめきを自分のものだと思った瞬間、それに酔ってしまって前に進めなくなります。
前ほど努力もしなくなるし、実現しようとする力も弱くなってしまいます。
そうならないよう、ひらめきは自分以外のところから降ってくるものだと思うようにします。
そうすれば、いくつになっても常に進歩できるのです。
取り入れたい習慣
今後取り入れたい習慣は以下の3点です。
1) 常識や固定観念に揺さぶりをかけて発想すること。
2) 付加価値は古いものから生まれてくること。
3) ひらめきは自分のものだと思わないこと。
やっちゃえ!オッサン!おっさん は「まだまだ、やりますよ!」。
そしてあなたも「まだまだ、やれますよ!」。いっしょにがんばりましょう!!
今日も最後までお読みいただき、ありがとうございます。また遊びにきてください。
よろしくお願いいたします。