四十路の選択

タイトルは『鷹の選択』にならって『四十路の選択』としました。

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【反論が苦手な人の議論トレーニング】コミュニケーションの基本が学べます。

 

今回の読書メモは『反論が苦手な人の議論トレーニング』です。

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自分は反論が苦手です。すぐに感情的になってしまいます。

本書を手にした理由は、反論を上達したいと考えたからです。

本書は、その場の雰囲気を壊さずに、モノ言うために以下の3つの技法について説明されています。

・問題の仕組みを明らかにする

・議論へのツッコミをいれる

・相反する意見をまとめて、よりよい解説を提示する

社会人に求められるコミュニケーションが学べます。

 

著者 

著者は、「文章・論理」の指導者です。

大学卒行後、演劇研究所、予備校の講師を経て、インターネット講座「VOCABOW小論術」の校長となります。

「ロースクール」「MBA」の志望者などを対象に、「文章・論理」の指導を行うほか、企業でもライティング指導を行っています。

 

目次

【第1章】空気は議論のためにある

【第2章】その議論、間違ってます

【第3章】揉めてからの「議論力」

 

ここからは、本書でフセンをつけた箇所をまとめておきます。

 

空気を読むことで人に働きかける

◆10ページ◆

もし、感情が息次第なら、人間関係だって息で決まるだろう。「息を殺して」相手を見守り、「息をひそめて」心配し、「息を合わせて」協力する。相手と自分の「空気」pneumaを感じとって働きかければ、それなりの反応が返ってくるはずだ。息がともなわない無理な働きかけをすると失敗する。これが「空気を読む」意味なのである。問題なのは、このような「空気を読む」が、相手への働きかけの技法だと認識されていないことだ。むしろ、ひたすら波風を立てず、自己保身をするテクニックだと受け取られてしまう。だが、笑いや泣きの技法化から分かるように、息はきちんと分析すればコントロールできる。従うしかない非理性的な力ではないのだ。

 

相手の息を分析する

「感情は息次第」、「人間関係は息で決まる」、このことを胸に刻み、相手の息を分析し、相手の息に合せるようにします。

今まで、自分も「空気を読む」の意味を誤って理解していました。

 

根拠には種類がある

◆41ページ~42ページ◆

代表的な根拠としては、理由・説明・例示の三つがある。理由は「なぜなら……からだ」の形で整理できる。解決/主張が「正しい」とサポートする根本的な理屈を簡潔に述べる部分だ。一方、説明の多くは「つまり……である」と表現できる。簡潔に表現した理由を、くわしく分かりやすく言い換えて、言いたい主張/解決にスムーズにつなげられることを示す。最後に、例示は、具体的な例やデータで、解決/主張に対応する事象が現実に存在することを示す。こういう風に理屈とイメージの二方向で示されれば、人間は、たいてい「なるほど」と頷く。実は、根拠の種類はこれだけではない。人間の納得の仕方は多様なので、どういう根拠を出せば、相手の心の琴線に触れるか分からない。理由が分かる人ばかりとは限らないから、イメージを助けにするし、難しい理屈が分からない相手なら分かりやすく説明する必要がある。相手をその気にさせるには、あらゆる手を使うべきなのである。

 

根拠はあらゆる手を使う

根拠には理由・説明・例示の3つがあります。

相手の琴線に触れられるよう、相手の理解度に合わせながら、3つを使い分けるようにします。

 

論理的な話・文章は繰り返しである

◆68ページ~69ページ◆

つまり、論理的な話や文章はすべてを理解しなくてもいい。なぜなら、論理的な展開とは、たった一つのメッセージを、理由・説明・例示・引用・比喩・対比などのさまざまの手段を使って伝達しようという試みだからである。だから、一つの表現で分からなくなっても、論理的な話や文章では、同じメッセージは後で違う形で必ず繰り返される。だから、自分が十分理解できる部分が出てくるまで待っていれば、全体を理解することができるのである。

 

論理的な話にはたった一つのメッセージがある

聞く時には、この話のメッセージは何かをあせらずに掴めばいいということです。

話す時には、一つの話には、一つのメッセージだけを含めるようにするということです。

聞く時、話す時、それぞれの立場で意識するようにします。

 

取り入れたい習慣

今後取り入れたい習慣は以下の3点です。

1) 相手の息を分析すること。

2) 根拠はあらゆる手を使うこと。

3) 論理的な話にはたった一つのメッセージがあること。

 

やっちゃえ!オッサン!おっさん は「まだまだ、やりますよ!」。

そしてあなたも「まだまだ、やれますよ!」。いっしょにがんばりましょう!!

                       

今日も最後までお読みいただき、ありがとうございます。また遊びにきてください。

よろしくお願いいたします。