【「首から下」で考えなさい】「体」を使って「脳」を活性化させる方法が学べます。
今回の読書メモは『「首から下」で考えなさい』です。
本書を手にした理由は「首から下で考える」って、どういうこと?と思ったからです。
ハードウェアである脳は、「思考」と「行動」をはっきり区別していないので、体とまわりの環境を利用して、脳の働きに磨きをかけることができるそうです。
「微笑もう、心が痛んでも」とチャップリンの「スマイル」の歌詞にもあるように、たとえ心が痛んでいても、顔で微笑んでいたら、すべてうまくいっていると、脳は受け取ってしまうのです。
「身体」と「心」と「脳」は密接につながっているのです。
著者
著者はシカゴ大学心理学部教授です。
人間の行動に影響する認知科学の第一人者です。
2011年に科学的心理学会(旧アメリカ心理学協会)よりジャネット・テイラー・スペンス賞を授与されています。
目次
【第1章】 体が感情をコントロールする
【第2章】 まず行動、考えるのは後から
【第3章】 体を動かせば、頭がよくなる
【第4章】 体を動かして、アイデアとひらめきを手に入れる
【第5章】 ボディランゲージ
【第6章】 他人を理解するために体をつかう
【第7章】 体をつかって心を動かす―悲劇のヒロインになるのも簡単
【第8章】 体が「やさしい社会」をつくる
【第9章】 エクササイズは心も脳も健康にする
【第10章】 体をつかって心を落ち着かせる
【第11章】 環境が変わると、考え方も変わる
ここからは、本書でフセンをつけた箇所をまとめておきます。
体を動かして、気持ちを切り替える
◆157ページ~162ページ◆
では、どうすればいいだろう?まず私のおすすめは、苦手なものに対する心配ごとと自分の考えを紙に書くという克服法だ。少なくとも十分間は書きつづけてもらいたい。するとあなたが苦手と思うものは頭の中から紙の上に移され、それと同時にあなたは気持ちを集中できるようになる。書き写すことが前頭前野の活発さをトーンダウンさせているともいえる。
苦手なものに対する心配ごとと自分の考えを紙に書く
時に不安になることがあります。
その時は、10分間、心配ごとと自分の考えを紙に書き出すようにします。
さらにその紙をシュレダーにかけると気持ちもスッキリするような気がします。
体を動かすと、仕事もうまくいく
◆205ページ~213ページ◆
1分間の運動が、脳の神経ネットワークを活発にしてくれる。簡単な運動で思考力、理解力、とくに作業記憶がうまく働く。作業記憶とは短い時間、情報を意識の中にとどめておく心のメモ帳のようなものだと思ってもらえるといい。1分間運動するだけで、仕事のうえでたった今起きていることに集中でき、関係ないことはスルーできる力が備わる。この作業記憶が積み重なって、IQを組み立てている。
1分間運動してから仕事する
思考力や理解力を使うような仕事に着手する前には1分間運動するようにします。
運動といっても激しいことはできないので、1階から3階の階段を一往復するようにします。
首から下で瞑想する
◆224ページ~230ページ◆
では、マインドフルネス・メディテーションの方法を2つご紹介しよう。それは、(1)神経を集中させる方法と(2)意識を研ぎ覚ます方法である。
(1)神経を集中させる方法
体の奥から自然にわき上がる呼吸をしながら、体の中で強く感じる部分があったら、その感じる部分に注意を向ける。自然に出てくる呼吸を続けて、それを変えたりしないように。ただ、あなたの感じるところにだけ意識を集中させよう。もし気持ちが揺れ動きそうだったら、やさしく、そしてしっかりと呼吸に気持ちを戻して神経を集中させる。
(2)意識を研ぎ覚ます方法
神経を集中し、あなたの意識の中に入ってくるものがあったら、それが考えでも、感情でも。体の感覚であっても、何でもいいから注意をそちらに向けてみる。そして、さらに他のものが侵入してくるまで、そちらに気持ちを向けつづけているように、だがそれに固執したり、あるいはそれを変えようとしたりしないこと。さらに他のものがあなたの意識の中に入ってきたら、今度はそちらに注意を向けよう。別のものが侵入してくるまでこれを続けよう。
神経を集中させる
面談では相手の話に集中する必要があります。
そこで「神経を集中する方法」を実践し、集中力を高めてから面談に臨みます。
集中して相手を観察することで、よいコミュニケーションがとれそうです。
取り入れたい習慣
今後取り入れたい習慣は以下の3点です。
1) 苦手なものに対する心配ごとと自分の考えを紙に書くこと。
2) 1分間運動してから仕事すること。
3) 神経を集中させること。
やっちゃえ!オッサン!おっさん は「まだまだ、やりますよ!」。
そしてあなたも「まだまだ、やれますよ!」。いっしょにがんばりましょう!!
今日も最後までお読みいただき、ありがとうございます。また遊びにきてください。
よろしくお願いいたします。