【人生生涯小僧のこころ】人生を楽しむヒントが学べます。
今回の読書メモは『人生生涯小僧のこころ』です。
本書を手にした理由は困難を乗り越えるヒントを学びたいと考えたからです。
著者
著者は住職です。
高校卒業後、吉野山金峯山寺で出家得度、平成3年大峯百日回峰行満行。
平成11年吉野・金峰山寺1300年の歴史で2人目となる大峯千日回峰行満行。
平成12年四無行満行、平成18年八千枚大護摩供満行。
目次
【第1章】千日回峰行とはどういうものか
【第2章】私を行に向かわせたもの
【第3章】千日回峰行までの道のり
【第4章】心を磨く千日回峰行
【第5章】いつも次なる目標に向かって
【第6章】流れの中でありのままに
ここからは、本書でフセンをつけた箇所をまとめておきます。
今日より明日、明日より明後日
◆164ページ~170ページ◆
それと大事なのは「やらされている」と思わないことです。行をやらされていると思うと、どんどん卑屈になってしまいます。どうせ受ける苦しみは一緒です。台風のときは台風から逃れることはできません。「うわあ、台風だ」「うわあ、山崩れしてるなあ」「怖いな、それでも行かなければならないんだな」と考えたら、ますます気が滅入ってきて、悲壮感のただよう行になってしまいます。そのときに「苦しみは一緒なのだから」と考え方を変えて、あえて自分から苦しみの中に飛び込んでいくようにすると、今度はどんどん楽しくなってきます。苦難が襲うたびに声を出さず笑っている自分がいます。「おー、危ない」「もう少しで死んでるところだった」と笑いながら歩いています。志を楽しむといいますが、大自然との駆け引きを楽しむ日々でした。
自分から苦しみの中に飛び込んでいく
嫌なことは、できれば避けたいと思っていました。
年齢を重ねるにつれ、この傾向が強くなってきたように思います。
これからは、嫌なことも修行と捉え、自分から飛び込んでいくように努めます。
そこから新たな成長が始まるように思います。
何のための行なのか
◆172ページ~180ページ◆
「何のために」というところがはっきりしていると、どんな辛さも苦しさも乗り越えられます。そして皆さんに喜んでいただくことが自分の喜びになりますので、決して疲れませんし、どんな状況でも常に心豊かでいられることができ、卑屈になることもありません。何かを成す前に高い高い目標を定めなくてはならないのも、こうした理由からです。
「何のために」をはっきりさせる
辛い時、苦しい時に、力の源になるのが「何のために」という目的なのでしょう。
そのためにも、強い目的、髙い目標が必要なのでしょう。
自分の場合、行動することが目的になりがちなので、時折「何のために」と振り返るようにします。
あえて苦しみの胸元へ
◆209ページ~212ページ◆
私は四無行に限らず、苦難に遭うといつも「これが自分の日常なんだ」と考えるようにしております。すると、一種の暗示効果で「あっ、こんなものか」と思えるのです。逆に、何でこんな苦しい目に遭わなくてはいけないのだろうかと思うと、不平不満が次から次へと口をついて出てまいります。与えられた環境を特別なものだと思わず、それを日常と考えて適応していくようにすることがとても大切なのだと思います。
苦難は、それを日常と考えて適応する
人生=修行と捉え、苦難も、日常だと受け入れるようにします。
そうすれば、苦難を乗り越えるためのアイデアがどんどん湧いてくるように思います。
生きていく上で一番大切なもの
◆245ページ~247ページ◆
さまざまな行の中で私が感じた「人間が生きていく上で一番大事なもの」とは、「足ることを知ること」と「人を思いやること」の二つです。「足ることを知る」というのは、与えられた環境をありがたく受け入れるということ。この環境は自分が神様から授かったプレゼントだと思うことです。
人を思いやる
今までは、どちらかというと自分中心で生きてきました。
これからは人を思いやり、利他の心で生きていくようにします。
心を込めて日々を生きる
◆247ページ~251ページ◆
朝起きて御仏に手を合わせ、先祖に手を合わせ、良いことをして悪いことをしない。お天道さまが西の空に傾いたとき、「本当に今日もありがとうございました」と何事もなく過ぎた一日に感謝し、心の中で手を合わせる。これが私たちが真に生きるということ、心を込めて生きるという信仰の姿です。
心を込めて生きる
これからは以下のことを習慣化します。
・朝起きて御仏に手を合わせ、先祖に手を合わせる。
・夜寝る前、何事もなく過ぎた一日に感謝する。
取り入れたい習慣
今後取り入れたい習慣は以下の3点です。
1) 自分から苦しみの中に飛び込んでいくこと。
2) 「何のために」をはっきりさせること。
3) 苦難にもそれを日常と考えて適応すること。
4) 人を思いやること。
5) 心を込めて生きること。
やっちゃえ!オッサン!おっさん は「まだまだ、やりますよ!」。
そしてあなたも「まだまだ、やれますよ!」。いっしょにがんばりましょう!!
今日も最後までお読みいただき、ありがとうございます。また遊びにきてください。
よろしくお願いいたします。