【もっと深く、速く、考えたい人向け】 深速思考トレーニングが学べます。
今回のオススメ本は、『深く、速く、考える。』です。
本書は、もっと深く、速く、考えたい方へオススメです。
新しい商品コンセプトやビジネスモデルを考えたり、非常にやっかいな問題を解決したりする上で役に立つ思考力を鍛えるための深速思考トレーニングが学べます。
深速思考トレーニング
人の脳はそれが「見えていても気づかない」ようにプログラムされているそうです。
全く見えていないのなら、見えるようにするのは難しいです。
しかし、見えているのに気づかないだけなら、表面的なことに惑わされないような訓練をすれば気づくようになるはずです。
この訓練が深速思考トレーニングの基本的な発想だそうです。
このトレーニングこそ、いまの日本企業の競争力を高め、日本経済を復活させるために重要な人材教育法だと著者はいいます。
著者について
著者は、コンサルタントです。
東京大学工学部卒業後、ミシガン大学工学部大学院修士課程修了されます。
大学卒業後はNECにて製造管理部担当部長、NECアメリカ副社長などを歴任されます。その後、ジェイビルジャパン代表取締役社長などを経て、2010年にグローバリング株式会社を設立されます。
現在は製造業を対象に、リーン製品開発や経営戦略のコンサルティングを行われています。
深速思考トレーニング
本書には、深速思考トレーニングがまとめられています。
【序 章】ヒトの脳には「思考のクセ」がある
【第1章】結局、「深く考える」ってどういうこと?
【第2章】「深速思考」の基本と精度の高め方
【第3章】「因果関係マップ」のつくり方
【第4章】ネタを仕入れる
【第5章】遠くからアイデアを借りる
【終 章】深速思考を日常化する
ここからは、本書のオススメページを紹介していきます。
脳を毎日「ちょっと困らせる」ことの効果
◆60ページ~63ページ◆
まず深く考えるために、因果関係を図にする「因果関係マップ」や、アイデアを遠くから借りるという「アナロジー思考」の基礎訓練をします。そして、トレーニングを効果的にするために、思考の壁の「ちょっと外」に出ることが必要な問題を解きます。つまり、問題の難易度を徐々に上げていきます。これによって、あなたの思考の枠はちょっとだけ広がります。それは階段の一歩を上がったようなものです。1回1回の思考能力の向上は小さなベイビーステップかもしれませんが、それを継続すれば、大きな飛躍につながるのです。
思考の壁の「ちょっと外」に出る
「もう少し速くできないか?」「もう少し質を上げられないか?」などと問題の難易度を徐々に上げていくことを意識しながら思考の基礎訓練を続けていきます。
基礎となるのは「抽象化」の能力
◆74ページ~78ページ◆
筆者は2種類の因果関係マップを使っています。ひとつは「原因」と「結果」を矢印で結んだ図です。これは多くの人にとって最もわかりやすい表現方法でしょう。深速思考では、原因と結果は四角の箱に入れることにしています。もうひとつのマップはお互いに影響し合う「変数」間を結んだ図です。変数とは「変化でき、量として表現できるもの」で、深速思考では円の中に入れることで、原因や結果と区別します。
2種類の因果関係マップを使いこなす
(1)「原因」と「結果」を矢印で結んだ図」
(2)お互いに影響し合う「変数」間を結んだ図
これからは2種類の因果関係マップを使うようにします。
今まで(1)を描くことはありましたが、(2)は描くことはありませんでした。
これからは、特に(2)を意識して描くようにします。
因果関係マップをつくる5つのステップ
◆82ページ~83ページ◆
主なステップは、次の5つです。
(1)塊を探す
(2)塊から要素を取り出す
(3)要素にラベルをつける
(4)ラベルから塊と塊の関係を見つける
(5)塊同士の関係(全体構造)を図にする
まず文章を読む前に、その中の「塊」を探すように意識してください。本や記事は章や段落に分かれていますから、それを手がかりにします(1)。次に、塊の中から重要なものだけを取り出して、それに「ラベル」をつけます。ラベルはその塊の内容を端的に表現したもの、つまり塊を抽象化したものです(2)(3)。ラベルづけができたら、ラベルだけをざっと読んで、塊と塊の関係を発見します。塊の関連こそが、この文章の全体構造です。これが因果関係マップの中身です(4)(5)
5つのステップで因果関係マップをつくる
(1)塊を探す
(2)塊から要素を取り出す
(3)要素にラベルをつける
(4)ラベルから塊と塊の関係を見つける
(5)塊同士の関係(全体構造)を図にする
因果関係マップ習得するために、この手順を繰り返します。
おっさんの選択
本書から学んだ深速思考トレーニングのポイントは以下の3点です。
1) 思考の壁の「ちょっと外」に出ること。
2) 2種類の因果関係マップを使いこなすこと。
3) 5つのステップで因果関係マップをつくること。
まずは5つのステップで因果関係マップをつくる手順を習得します。
因果関係マップをつくる時には、「原因」「結果」「変数」を意識しながらまとめていきます。
ある程度因果関係マップを使いこなせるようになってきたら「お題」は毎回少しずつ難易度を上げていきます。
このトレーニングを継続していけば深速思考が鍛えられ、ライバルにも勝てるようになるでしょう。
やっちゃえ!オッサン!おっさん は「まだまだ、やりますよ!」。
そしてあなたも「まだまだ、やれますよ!」。いっしょにがんばりましょう!!
今日も最後までお読みいただき、ありがとうございます。また遊びにきてください。
よろしくお願いいたします。