四十路の選択

タイトルは『鷹の選択』にならって『四十路の選択』としました。

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【考える力の育て方】考える力を育てるための3つの思考ツールが学べます。

 

今回の読書メモは『考える力の育て方』です。

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本書を手にした理由は考える力を育てるための3つの思考ツールについて学びたいと考えたからです。

3つの思考ツールには「クラウド」「ブランチ」「アンビシャス・ターゲット・ツリー」という名前がついています。

クラウド」とは、頭の中のモヤモヤを解消するためのツールです。

自分の中の悩みを解決したり、他者との対立を解消したりできるようになります。

「ブランチ」とは、複雑にからみ合った出来事のつながりをスッキリ整理するためのツールです。

因果関係をとらえ、論理的に判断できるようになります。

「アンビシャス・ターゲット・ツリー」とは、夢や大きな目標への段取りを決めるためのツールです。

今やるべきことと、それをやる意味がハッキリ理解できるようになります。

 

著者  

著者は法人教育のためのTOC日本支部理事です。

大学卒業後、米国フロリダ大学にて化学物理の博士号を取得されます。

日立製作所基礎研究所に勤めたのち、エリヤフ・ゴールドラット博士のTOC(制約理論)に感銘を受け、TOCを適用する経営コンサルタントおよびライフコーチに転身されます。

現在はゴールドラットコンサルティングプリンシパルとして活躍されています。

 

目次

【CHAPTER 0】子どもの考える力を伸ばす親の習慣

【CHAPTER 1】子どもの話を引きだす対話の秘訣

【CHAPTER 2】対立した状況を解決する秘訣

【CHAPTER 3】ものごとを論理的に考える秘訣

【CHAPTER 4】学習の理解スピードを上げる秘訣

【CHAPTER 5】大きな目標を達成する秘訣

【CHAPTER 6】「学び方」を身につける秘訣

【CHAPTER 7】成長の階段を上り続けるために

 

ここからは、本書でフセンをつけた箇所をまとめておきます。

 

問いかければ、人は答えを考える

◆21ページ~23ページ◆

人は、問いかけられれば、答えを考えるものです。「〇〇しなさい!」と命令されても考えませんが、「どうしたらいいと思う?」と聞かれれば「どうしたらいいだろう?」と考えます。ゴールドラット博士は次のように言っています。「学ぶことの最大の障害は、答えを教えることではないか?それは、自分で答えを見つける機会を永久に奪ってしまうからだ。自分で論理的に考えて、答えを見つけだすのが、人が学ぶための唯一の方法だと私は信じている。人が考えるようになるためには、命令形の『!』マークよりも、疑問形の『?』マークのほうがよっぽどいい」問いかけは、自分の頭で考えるための訓練になるのです。古代ギリシアの哲学者ソクラテスも、問答を通して「知」を生みだしていました。問いかけが、答えがない世の中で生き抜く知恵や、未解決の重大問題を創造的に解決する力を与えてくれるのです。

 

命令形の『!』マークよりも疑問形の『?』マークを使う

問いかけが、答えがない世の中で生き抜く知恵や、未解決の重大問題を創造的に解決する力を与えてくれます。

自分に対して命令形の『!』マークより、疑問形の『?』マークを使うようにします。

 

子供の納得感とやる気を高める対話法

◆52ページ~54ページ◆

(1)子どもの<困りごと>を話題にする

「どんなことで困っているの?」

「他には?」

「もし心配があるとしたら、どんなことかな?」

(2)発言そのままを受け止める

子どもが言ったことをそのままくり返すだけでも、受け止めてもらったと感じ、信頼感が生まれます。また、同じ言葉をくり返すことで、子どもが言葉の不明瞭な部分に気づき、自分で考えて訂正するようになります。

(3)ふせんに発言をそのまま書き、貼り、残す

子どもの発言をふせんに書くこと、貼ることで、子どもの考えをきちんと取り上げたという印象を与えることができます。また、ふせんを見えるように残すことで、子どもが何度でも思いだしたり、復習したりできるうようになります。

(4)穏やかな気持ちで、言葉が出てくるのを待つ

すぐに答えが返ってこなくても、目安として1分くらいは待ってみましょう。この時間に、子どもは脳をフル回転させているのです。少し待っても答えが出てこないときは、それまでの発言が記録されたふせんをもう一度読み返して、<困りごと>をくり返すのも有効です。

(5)<困りごと>を活用して<理想の状態>を言葉にする

「〇〇で困っているんだね。じゃあ、どうなったら理想かな?」<困りごと>と<理想の状態>は、ふせんの色を変えておくと、情報を視覚的に整理するのに役立ちます。

 

納得感とやる気を高める対話法を試してみる

本書では子供の納得感とやる気を高める対話法として紹介されています。

(1)自分の<困りごと>を話題にする

(2)発言そのままを受け止める

(3)ふせんに発言をそのまま書き、貼り、残す

(4)穏やかな気持ちで、言葉が出てくるのを待つ

(5)<困りごと>を活用して<理想の状態>を言葉にする

これは大人にも適用できると思います。

自分自身に対しても試してみます。

 

3つの障害を克服するポイント

◆237ページ~238ページ◆

(1)私にはできない

志の高い目標への挑戦を妨げる「思い込み」を取り除くことで、子どもが最初の一歩を踏みだすことができます。「クラウド」が役立ちます。

(2)失敗するのが怖い

どの順番でどんな障害を取り除けばいいのかを一緒に考え、安心して実行できる環境を作ることで、自らの頭で考え行動し、きちんと成果が出せる確率を高めることができます。「アンビシャス・ターゲット・フリー」が役立ちます。

(3)成功はラッキー(失敗はアンラッキー)だったから

成功(失敗)した要因を分析し、しっかりと味わうことで、成功を再現し続けることができるとわかります。それにより、自分の成功を実感でき、新たな目標へ挑戦する意欲もさらに高まります。「ブランチ」が役立ちます。

  

3つの思考ツールを試してみる

ポイントを試してみる

私にはできないという思い込みには「クラウド」が役立ちます。

失敗するのが怖いという不安には「アンビシャス・ターゲット・フリー」が役立ちます。

成功を再現し続けるためには「ブランチ」が役立ちます。

3つの障害を克服するために3つの思考ツールを試してみます。

 

取り入れたい習慣

今後取り入れたい習慣は以下の3点です。

1) 命令形の『!』マークよりも疑問形の『?』マークを使うこと。

2) 納得感とやる気を高める対話法を試してみること。

3) 3つの思考ツールを試してみること。

 

やっちゃえ!オッサン!おっさん は「まだまだ、やりますよ!」。

 

そしてあなたも「まだまだ、やれますよ!」。いっしょにがんばりましょう!!

 

今日も最後までお読みいただき、ありがとうございます。また遊びにきてください。

 

よろしくお願いいたします。