【◎書かずに文章がうまくなるトレーニング】文章を書き始める段階の「思考」と「準備」が学べます。
今回の読書メモは『書かずに文章がうまくなるトレーニング』です。
本書を手にした理由は文章をうまく書くためのヒントを学びたいと考えたからです。
文章を書き始める段階で、文章の良し悪しは9割方、決まっていると著者は言います。
「思考」と「準備」ができる人の文章が「良し」で、書き始めるまで何も考えず、準備も疎かな人の文章が「悪し」ということになります。
本書には「分かりやすい文章」や「説得力のある文章」「深みのある文章」「興味を引く文章」を書くために、どのような思考を使えばいいのか、あるいは、どのような準備をすればいいのかについてまとめられています。
さらに、「思考力」と「準備力」を効果的に鍛えるトレーニング方法も紹介されています。
著者
著者は伝える力(話す・書く)研究所所長です。
大学卒業後6年間、出版社で雑誌編集者・記者を務めたのち、2002年にフリーライターとして独立します。
現在は、雑誌・書籍の執筆活動と並行して、官公庁、企業、大学、カルチャーセンターなどで「伝わる文章の書き方」や「商品を売る文章の書き方」「信頼を獲得する文章コミュニケーション術」「共感を誘うストーリー文章の作り方」などの講演や研修、講座で登壇しています。
目次
【第1章】文章力が総合的に向上するトレーニング
【第2章】分かりやすい文章を書くトレーニング
【第3章】説得力のある文章を書くトレーニング
【第4章】深みのある文章を書くトレーニング
【第5章】興味を引く文章を書くトレーニング
【第6章】文章であなたの世界と人生が変わる
ここからは、本書でフセンをつけた箇所をまとめておきます。
自分に問いかけると、文章の質が変わる
◆35ページ~48ページ◆
物事や情報に対して受け身の姿勢でいると、人は「なぜ」を使わなくなります。それでは、真に深い文章、真に鋭い文章を書くことはできません。自問自答を有効に機能させるためには、物事や情報に対して能動的に向き合い、場合によってはその場に立ち止まって「ちょっと待てよ」と考える余裕が必要です。初めの道選びで間違ってしまうと、そのあとでいくら自問自答を繰り返しても、本質的なゴールに到達できません。然るべき道を選んでから自問自答をくり返す。この流れが重要です。
然るべき道を選んでから自問自答をくり返す
物事は「なぜ」をくり返すことで本質に近づきます。
営業でもお客様の本音に近づくために、質問を繰り返します。
文章を書く際も、物事や情報に対して能動的に向き合い、「なぜ」と自問自答することで深く、鋭い文章を書けるようにします。
「気づく力」を高めると書くネタは尽きない
◆205ページ~214ページ◆
書くネタが尽きない人は、「自分以外=外部」からネタのヒントを持ってこられる人です。自分の周りを見渡せば、文章のネタは山ほど転がっています。そのことに気づいている人は、ネタが尽きないどころか、無尽蔵に文章を生み出すことができるのです。外部からネタを持ってきたら、どうすればいいのか?そのネタを自分のなかにある得意ネタと結びつけるのです。つまり、「外部のネタ×自分の得意ネタ」のかけ算で文章を書くのです。
「外部のネタ×自分の得意ネタ」のかけ算で文章を書く
自分の仕事は営業です。
これからは「外部のネタ×営業」の掛け算で文章を書くようにします。
物語で人の心を動かす
◆250ページ~259ページ◆
人間は感情の生き物。理屈が理解できても、感情が動かないケースは珍しくありません。体験同様、物語には人の感情を動かすパワーがあるのです。以下の3つは、私が考える「読み手の感情を動かす物語の条件」です。
・時間の流れがある(連続性)
・高低差がある(起伏)
・メッセージが光る(研磨力)
文章に物語の条件を盛り込む
商談の場面では「過去」「現在」「未来」を質問するようにアドバイスを受けます。
文章を書く際には「現在」と「未来」で連続性を表現するようにします。
さらに「気づき」で起伏を、具体的な行動で研磨力を表現するようにします。
取り入れたい習慣
今後取り入れたい習慣は以下の3点です。
1) 然るべき道を選んでから自問自答をくり返すこと。
2) 「外部のネタ×自分の得意ネタ」のかけ算で文章を書くこと。
3) 文章に物語の条件を盛り込むこと。
やっちゃえ!オッサン!おっさん は「まだまだ、やりますよ!」。
そしてあなたも「まだまだ、やれますよ!」。いっしょにがんばりましょう!!
今日も最後までお読みいただき、ありがとうございます。また遊びにきてください。
よろしくお願いいたします。