四十路の選択

タイトルは『鷹の選択』にならって『四十路の選択』としました。

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【◎深く、速く、考える。】「深速思考」のノウハウが学べます。

 

今回の読書メモは『深く、速く、考える。』です。

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本書を手にした理由は、思考力を鍛えるためのヒントを学びたいと考えたからです。

深く速く考える思考法=「深速思考」は、もともとは著者が製品開発エンジニアの能力を高める研修で教えていたものです。

そして、試行錯誤を繰り返す中で、広く一般のビジネスパーソンの思考トレーニングにも使えることに気づきました。

「深速思考」では、日常的な問題を深く考えることを繰り返すことで、「思考する力」と「思考のスピード」を鍛えていきます。

職種や知能・知識レベルに関わらず、訓練によって「深く速く考える能力」は身につけられます。

本書には「深速思考」のノウハウがまとめられています。

 

著者 

深く、速く、考える。  「本質」を瞬時に見抜く思考の技術

深く、速く、考える。 「本質」を瞬時に見抜く思考の技術

 

東京大学工学部卒業し、ミシガン大学工学部大学院修士課程を修了します。

NECにて製造管理部担当部長、NECアメリカ副社長などを歴任します。

2010年にグローバリング(株)を設立し、主に製造業を対象に、リーン製品開発や経営戦略のコンサルティングを行っています。

 

目次

【第1章】結局、「深く考える」ってどういうこと?

【第2章】「深速思考」の基本と精度の高め方

【第3章】「因果関係マップ」のつくり方

【第4章】ネタを仕入れる ――ビジネスモデルの「本質」の抽出

【第5章】遠くからアイデアを借りる ――「本質」を別の場に応用

 

ここからは、本書でフセンをつけた箇所をまとめておきます。

 

因果関係マップをつくる5つのステップ

◆82ページ~83ページ◆

(1)塊を探す

(2)塊から要素を取り出す

(3)要素にラベルをつける

(4)ラベルから塊と塊の関係を見つける

(5)塊同士の関係(全体構造)を図にする

まず文章を読む際に、その中の「塊」を探すように意識してください。本や記事は章や段落に分かれていますから、それを手がかりにします(1)。次に、塊の中から重要なものだけを取り出して、それに「ラベル」をつけます。ラベルはその塊の内容を端的に表したもの、つまり塊を抽象化したものです(2)(3)。ラベルづけができたら、ラベルだけをざっと読んで、塊と塊の関係を発見します。塊の間の関連こそが、この文章の全体構造です。これが因果関係マップの中身です(4)(5)。

  

「原因→結果」の因果関係マップをつくる

テレビの経済番組を参考に因果関係マップをつくるトレーニングを著者はすすめています。

カンブリア宮殿を見て因果関係マップをつくるトレーニングを行います。

 

電気掃除機のどこを変えると、何に影響するか?

◆102ページ~108ページ◆

製品に関する因果関係マップをつくるひとつの目的は、「トレードオフ」を発見することです。トレードオフとは「あることをよくすると、別のことが悪くなる」という現象のこと。「ジレンマ」とか「こちら立てるとあちら立たず」という言葉と同じ意味です。トレードオフでも一番重要なのは、顧客価値変数間のものです、ある顧客価値変数をよくすると、別の顧客価値が悪くなるということは、どちらかが悪くなることを決断せざるを得ません。しかし顧客に「AとBとどちらが重要か」と尋ねても、客や製品を使う状況によって答えが異なります。そのため、対象とする客層や用途や商品のコンセプトでトレードオフを考えなければなりません。因果関係マップを使えばトレードオフ関係は簡単に分かります。お互いに<+>で結ばれた顧客価値変数は同じ方向に動きます。ですから両方の「大」か「小」の表示が同じならトレードオフになりませんが、違う場合はなります。

 

「変数」の因果関係マップをつくる

製品やサービスを分析するために「変数」の因果関係マップをつくるようにします。

顧客価値変数間に着目し、ある顧客価値変数をよくすると、別の顧客価値が悪くなるという「トレードオフ」を発見するようにします。

今まで、このような観点で因果関係をまとめたことはないので、これからは週1回の頻度で挑戦してみます。

 

マップの抽象度を上げる

◆116ページ~121ページ◆

さらにこの全体マップを、「原因→結果」の形式から「変数」のマップに変えると同時に、マップの中の要素の数を減らしてみましょう。これは「マップの抽象度を上げること」を意味します。マップの抽象度を上げることには、メリットとデメリットがあります。本質的な要素だけを残して抽象化できれば、このマップはiPhoneの成功要因の本質部分を表現できますが、その一方で、大事な具体要素や具体策が抜ける懸念もあります。抽象度を上げたマップをつくることは、本質を抽象する上で重要ですが、その際に失われる情報があることも念頭に入れておかなければなりません。

 

因果関係マップの抽象度を上げる

マップの中の要素の数を減らしつつ、「原因→結果」の形式から「変数」の形式に変えていきます。

こうしてまとめたマップをビジネスモデルの本質として自分の引き出しへ蓄積していきます。

 

取り入れたい習慣

今後取り入れたい習慣は以下の3点です。

1) 「原因→結果」の 因果関係マップをつくること。

2) 「変数」の因果関係マップをつくること。

3) 因果関係マップの抽象度を上げること。

 

やっちゃえ!オッサン!おっさん は「まだまだ、やりますよ!」。

そしてあなたも「まだまだ、やれますよ!」。いっしょにがんばりましょう!!

                       

今日も最後までお読みいただき、ありがとうございます。また遊びにきてください。

よろしくお願いいたします。