四十路の選択

タイトルは『鷹の選択』にならって『四十路の選択』としました。

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【◎深く考える力】叡智を引き出す技法が学べます。

 

今回の読書メモは『深く考える力』です。 

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本書を手にした理由は思考力を高めるヒントを学びたいと考えたからです。

「深く考える力」とは、長時間考えることでも、一生懸命に考えることでもなく、心の奥深くにいる「賢明なもう一人の自分」の声に耳を傾けることだと著者はいいます。

そして、この「賢明なもう一人の自分」は誰の中にも存在しています。

しかし、一般の人は自分の中に、そうした力があることを信じていません。

本書では、「賢明なもう一人の自分」の叡智を引き出す技法がまとめられています。

 

「賢明なもう一人の自分」の叡智を引き出す技法

【第一の技法】まず、一度、自分の考えを文章にして表してみること

【第二の技法】異質のアイデアを、敢えて結びつけてみること

【第三の技法】自分自身に「問い」を投げかけること

【第四の技法】一度、その「問い」を忘れること

【第五の技法】自分自身を追い詰めること

 

著者 

深く考える力 (PHP新書)

深く考える力 (PHP新書)

 

著者は、シンクタンクの代表の方です。

大学卒業後、米国シンクタンクの客員研究員を務めます。

1990年、日本のシンクタンクの設立に参画され、取締役等を歴任されます。

その後2000年多摩大学大学院の教授に就任、さらに同年にはシンクタンクを設立し、代表に就任されます。

 

目次

【第1部】賢明なもう一人の自分

【第2部】深き思索、静かな気づき直観力を身につける二つの道

【第3部】言葉との邂逅

 

ここからは、本書でフセンをつけた箇所をまとめておきます。

 

「静寂心」の本当の意味

◆66ページ~71ページ◆

自分の心の中の焦りや苛立ち、不安や恐れ、怒りや憤りの感情を、決して、抑えようとせず、ただ、静かに見つめる。心の中に「焦り」があるとき、「焦るな」と念じるのではなく、「ああ、自分の心の中には、いま、焦りがある」と、静かに見つめる。それをするならば、自ずと、心の中に「静寂」がやってくる。そして、その「静寂」の中で聞こえてくる声が、自分の心の奥深くの「直観」の声。我々が身につけるべき「静寂心」とは、畢竟、その「心を静かに見つめる力」に他ならない。

 

心を静かに見つめる

日々、「焦り」「不安」「恐れ」などを抱えながら生きています。

今までは自分に対して否定の言葉(焦るな、不安になるな、恐れるな)を投げかけていました。

これからは「ああ、自分の心の中には、いま、〇〇がある」と静かに見つめるようにします。

 

究極のコミュニケーション技法

◆96ページ~101ページ◆

それは、例えば、顧客を訪問するとき、ビルの玄関を入る瞬間に、心の中で、その顧客の顔と名前を思い浮かべ、「〇〇さん、有り難うございます。これから貴重な時間をお預りします」と念じることであった。それが若き日の筆者の修業であった。この話を聞いて、「そんなことが意味を持つのか」と思う読者がいるかもしれない。しかし、この習慣は、確実に、営業や商談の場を良きものにしてくれる。なぜなら、営業や商談の場が良い雰囲気にならないとき、その原因の多くは、こちらの心の中にある「売りつけよう」「買わせよう」「自分の希望通りに相手を動かそう」という操作主義や密やかな傲慢さが相手に伝わってしまうからです。どれほど巧みに言葉を操っても、こちらの心の中は、眼差しや表情、仕草や姿勢、雰囲気や空気を通じて、怖ろしいほど、相手に伝わってしまう。実は、ビジネスにおいて、一流と二流のプロフェッショナルを分けるのは、そうした心の世界の深みを理解しているか否かに他ならない。

 

営業の場を良い雰囲気にする

営業の場が相手にとって心地の良い場になるよう、相手に意識を集中し、喜んでもらえるよう商談を進めます。

 

謙虚さと感謝の「逆説」

◆144ページ~149ページ◆

では、どうすれば、我々は、その「自信」や「強さ」を身につけることができるのか。実は、河合氏が語る「謙虚さ」と「自信」、「感謝」と「強さ」の関係は、その逆も真実である。例えば、自分より若い人や立場の弱い人に対しても、決して驕らず、謙虚に処することを心掛けていると、自然に、心の深いところに「静かな自信」が芽生えてくる。また、誰かとのトラブルが起こったとき、その相手や出来事に対して、「ああ、この出会いも、出来事も、自分の成長に必要な何かを教えてくれている。有り難い」と、心の中で感謝することを心掛けていると、自然に、心の深いところに「静かな強さ」が生まれてくる。そして、この「静かな自信」と「静かな強さ」。それこそが、我々が、生涯をかけて身につけていくべき「真の自信」であり、「真の強さ」に他ならない。

 

謙虚に処する、感謝する

「自分より若い人や立場の弱い人に対しは謙虚に処すること」

「どんな出来事に対しても感謝すること」

この2つに取り組み「真の自信」「真の強さ」を身につけます。

 

取り入れたい習慣

今後取り入れたい習慣は以下の3点です。

1) 心を静かに見つめること。

2) 営業の場を良い雰囲気にすること。

3) 謙虚に処する、感謝すること。

 

やっちゃえ!オッサン!おっさん は「まだまだ、やりますよ!」。

そしてあなたも「まだまだ、やれますよ!」。いっしょにがんばりましょう!!

                       

今日も最後までお読みいただき、ありがとうございます。また遊びにきてください。

よろしくお願いいたします。