【問題発見力を鍛えたい人向け】戦略的問題発見に必要な4つのスキルが学べます。
今回のオススメ本は、『問題発見プロフェッショナル 構想力と分析力』です。
本書は、問題発見力を鍛えたいあなたへオススメです。
問題発見と問題解決はコインの裏表の関係にあります。
本書では「問題発見」に重きが置かれています。
戦略的問題発見に必要なスキルは以下の4つです。
(1)観察力:事実をもとに、現状を客観的かつ正確に認識・把握する力
(2)判断力:ビジネスの責任者として主観も含め選択・判断・決定する力
(3)分析力:具体的レベルにまで論理的に分解・分析する力
(4)統合力:限られた現状認識・把握から全体像を組み立て、構造化・構想する力
本書では戦略的問題発見に必要な4つのスキルがまとめられています。
著者について
著者は、コンサルタントの方です。
日本の大学を卒業後、英国ロンドン大学ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス(LSE)校にて経済学修士(MSc)を取得されます。
大手経営コンサルタント、米国大手家庭用品メーカーのゼネラル・ディレクター等を経て、1996年よりに独立されます。
大手企業を中心に経営戦略やマーケティング戦略のコンサルティング、企業の戦略プラットフォーム強化のための戦略スキル開発、新規事業開発のためのナビゲーション、幹部教育、問題解決技法や状況マネジメント力強化のトレーニングなどの指導を行われています。
問題発見
本書には、問題発見のポイントがまとめられています。
【第1部】問題発見力が問われる
【第2部】問題発見構想編
【第3部】問題発見分析編
ここからは、本書のオススメページを紹介していきます。
問題とは「あるべき姿」と「現状」の「ギャップ」である
◆16ページ~20ページ◆
問題発見とは、「あるべき姿」と「現状」の「ギャップ」の構造を把握することから始まると言える。要するに、「ギャップ」をもたらすものが何かを洞察し、その本質に迫ることが解決への道筋を示すことになる。
「ギャップ」をもたらすものが何かを洞察する
「ギャップ」を把握するためには、「あるべき姿」を明確にした上で「現状」と比較していきます。
比較の際には、次に紹介する「問題発見の4P」を使用します。
あるべき姿を構想する戦略的「問題発見の4P」
◆66ページ~70ページ◆
「あるべき姿」を構想するために役立つ1つのフレームワークが、次に紹介する「問題発見の4P」である。これは、「あるべき姿」を構想し、「現状」とのギャップを的確にとらえ、戦略的問題発見のプロセスをサポートし、チェックリストとしてより的確な問題発見を可能にするものだ。「問題発見の4P」とは、以下の4つである。
(1)Purpose(目的軸)
(2)Position(立場軸)
(3)Perspective(空間軸)
(4)Period(時間軸)
問題発見の4Pは使用する
「問題発見の4P」は以下になります。
・目的軸:そもそも「何のために」
・立場軸:いったい「だれにとって」の問題なのか
・空間軸:問題を俯瞰する
・時間軸:「どの時点」での問題とするのか
このフレームワークを使用して「ギャップ」を把握するようにします。
仮説志向と分析力は車の両輪
◆118ページ~128ページ◆
このように、【仮説―検証のサイクル】の中で、SO WHAT?(だからどうした?)により意味合いを考えて問題を抽出し、WHY?(なぜ?)により本当に問題なのかを再検証することを繰り返し、「あるべき姿」と「現状」のギャップを生み出す問題の本質を構造的に明らかにしていくのだ。
問題の本質を構造的に明らかにする
「ギャップ」が把握できたら、次は「だからどうした?」により、「ギャップ」の意味合いを考えながら問題を抽出します。
そして、「なぜ?」により、本当にこれが問題なのかを再検証します。
これらの問いかけを繰り返すことで、問題の本質が構造的に明らかになってきます。
おっさんの選択
本書から学んだ問題発見のポイントは以下の3点です。
1) 「ギャップ」をもたらすものが何かを洞察すること。
2) 問題発見の4Pは使用すること。
3) 問題の本質を構造的に明らかにすること。
やっちゃえ!オッサン!おっさん は「まだまだ、やりますよ!」。
そしてあなたも「まだまだ、やれますよ!」。いっしょにがんばりましょう!!
今日も最後までお読みいただき、ありがとうございます。また遊びにきてください。
よろしくお願いいたします。