【戦略立案に携わる人向け】 経営の勘所が学べます。
今回のオススメ本は、『会社は頭から腐る』です。
本書は、戦略立案に携わる方へオススメです。
本書は「経営医学序説」だそうです。
著者が経営現場の「臨床医」として見つめてきた「企業の病理」「経営者の病理」などがまとめられています。
会社のよりよい明日をつくり出すための経営の勘所が学べます。
著者について
会社は頭から腐る―あなたの会社のよりよい未来のために「再生の修羅場からの提言」
- 作者: 冨山和彦
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2007/07/13
- メディア: 単行本
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著者は産業再生機構のCOOを努められた方です。
経営の勘所
本書には、経営の勘所がまとめられています。
【第1章】 人はインセンティブと性格の奴隷である
【第2章】 戦略は仮説でありPDCAの道具である
【第3章】 組織の強みが衰退の要因にもなる
【第4章】 産業再生の修羅場からの臨床報告
【第5章】 ガバナンス構造を徹底的に見直せ
【第6章】 今こそガチンコで本物のリーダーを鍛え上げろ
ここからは、本書のオススメページを紹介していきます。
経営が教科書どおり進まないのは、人間が介在するから
◆44ページ~48ページ◆
このようにいかに考え抜いてつくり上げても不確定性をぬぐえない戦略に対し、経営として何をすべきだろうか。それは、フィードバックである。たえず修正していくプロセスが重視されるのだ。P(プラン=計画)→D(ドゥ=実行)→C(チェック=検証)→A(アクション=修正)というマネジメント・プロセスにおいて、戦略がないと、仮説なき戦いになってしまう。まずは仮説を置き、ある前提条件や条件設定のときの最善策を立てることで、結果に対してフィードバックしていく。
結果に対してフィードバックしていく
やはりフィードバックは重要です。
そして、よいフィードバックを得るためには、PDCAのマネジメント・プロセスの実践が必要なのです。
一方で悪い会社は、戦略の立案はあってもその後の検証がなく、やりっ放しとなっている。失敗しても失敗したで終わり、成功しても「ラッキー」で終わってしまう。この繰り返しでは、戦略の精度は一向に上がらないのは創造に難くないだろう。実際に、うまくいっている会社とそうでない会社の違いは、戦略立案の優劣ではない。PDCAがよく回っている会社がよい戦略にたどり着くのである。
PDCAをよく回わし、よい戦略にたどり着く
PDCAがよく回っている会社がよい戦略にたどり着いているという事実は、心しておきたいと思います。
そして、これは個人の仕事にもいえることだと思います。
人間的要素と算数的要素とにのたうち回ることから、経営は始まる
◆210ページ~215ページ◆
「観」は結局、本当に情と理のはざまで、右往左往し、悩み続けて生み出すしかない。つまり、本質的な相克に真っ正面から向かわなければ、実は人間は前には、そして上には進めない。私自身もいまだ経営を語り得ない己の無知、無力を噛みしめながらも、少しでもましな経営人となることを目指して修練を続けていくつもりだ。
本質的な相克に真っ正面から向かう
「悩み続けて生み出す」。
おっさんも、このような修練を通して、前に進んでいきつつ、経験を積み上げていきます。
おっさんの選択
本書から学んだ経営の勘所は以下の3点です。
1) 結果に対してフィードバックしていくこと。
2) PDCAをよく回わし、よい戦略にたどり着くこと。
3) 本質的な相克に真っ正面から向かうこと。
やっちゃえ!オッサン!おっさん は「まだまだ、やりますよ!」。
そしてあなたも「まだまだ、やれますよ!」。いっしょにがんばりましょう!!
今日も最後までお読みいただき、ありがとうございます。また遊びにきてください。
よろしくお願いいたします。