【よい質問ができるようになりたい人向け】 「前向き質問」を使った思考法が学べます。
今回のオススメ本は、『すべては「前向き質問」でうまくいく』です。
本書は、よい質問ができるようになりたい方へオススメです。
問題を解決する一番よい方法は、優れた質問を考えることです。
自分に向けた質問を意識的に変える能力(A-B-C-Cプロセス)を身につけると、自分自身の思考を管理できるようになると著者はいいます。
本書には、「前向き質問」を使った思考法(クエスチョン・シンキング)が物語仕立てで紹介されています。
A-B-C-Cプロセス
質問には「批判する人の質問」「学ぶ人の質問」の2つがあります。
「批判する人の質問」から「学ぶ人の質問」に変える能力が、「A-B-C-Cプロセス」です。
具体的には以下の問いかけを行います。
A:Aware…気づき「私は「批判する人」だろうか?」
B:Breathe…深呼吸「私は一歩下がって立ち止まり、状況をもっと客観的に見る必要がないだろうか?」
C:Curiosity…好奇心「私は事実をすべて知っているのだろうか?ここでなにが起きているのだろうか?」
C:Choose…選択「私はなにを選択したらいいだろうか?」
著者について
新版 すべては「前向き質問」でうまくいく 質問思考の技術/クエスチョン・シンキング
- 作者: マリリー・G・アダムス,鈴木義幸,中西真雄美
- 出版社/メーカー: ディスカヴァー・トゥエンティワン
- 発売日: 2014/12/26
- メディア: 単行本
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著者は、エグゼクティブ・コーチ、および企業コンサルタントの方です。
The Center for Inquiring Leadershipの創設者で、共同経営者です。
「前向き質問」を使った思考法(クエスチョン・シンキング)はロッキード・マーティン、シーメンスビルテクノロジー、国防大学、NASA等で採用され目覚しい効果をあげているそうです。
「前向き質問」を使った思考法
本書には、「前向き質問」を使った思考法がまとめられています。
【第1章】人生を変える質問力
【第2章】選択の地図との出会い
【第3章】批判する人の道をいくと泥沼にはまる
【第4章】学ぶ人の道をいくと未来がひらける
【第5章】自分を責めない、人のせいにしない
【第6章】まず、受け入れる
【第7章】思考と行動を変える、究極の質問とは?
【第8章】困ったときは、質問ブレーンストーミング
【第9章】思いこみにとらわれないために
【第10章】威大な成果は、偉大な質問から始まる
ここからは、本書のオススメページを紹介していきます。
選択の地図との出会い
◆28ページ~45ページ◆
「君は壁にぶち当たったんだよ、ベン
壁によじ登ろうと思うなら、もっと質問をするところから始めるべきだ。
答えや意見を言うのではなく、問いかけなければいけない。
もっとも効果的なコミュニケーションの方法とは、
20パーセントの意見と80パーセントの質問なんだ。
この原則に注目するだけで、きみの人生の驚くほど多くのことが改善するよ。しかし、たいていに人は逆なんだ。つまり、80パーセントの意見と20パーセントの質問をしているんだ」
質問は80パーセントにする
おっさんの場合、まだまだ、意見を言っている割合が多いです。
80パーセントの質問を心がけます。
「批判する人の道」を行くと泥沼にはまる
◆48ページ~81ページ◆
「今、きみが焦点を合わせるべき点だ。忘れないでくれ。頭のなかでつくられる質問は決定や行動を形成し、あらゆる結果へ導く力がある。質問によって、「学ぶ人」と「批判する人」の2つの道のどちらかを進むかが決まる。「選択の地図」や、「学ぶ人の質問・批判する人の質問」といったツールによって、自分がどんなタイプの質問をしているか、その質問がどんな状態に導いていくかを認識する能力が身につく。質問が自分の望む状態へ導いていないように思ったら、そうなるようにやりなおす。「学ぶ人」と「批判する人」、それぞれの質問を考える。これだけで、きみの人生にとてつもなく大きな変化がもたらされるだろう。セルフ。コントロールの核となるスキルだし、他人との関係にも使えるものだよ」
「学ぶ人」と「批判する人」、それぞれの質問を考える
批判する人の質問は、
・なんでこんなひどいことが起きたのだろう?
・だれのせい?
・どうすれば主導権を握れるのか? などです。
学ぶ人の質問は、
・なにをしたら、うまくいく?
・なにに責任をもって考えればいい?
・事実はどういうこと? などです。
質問を考えるとき、これからは両方の質問を考えるようにします。
思考と行動を変える、究極の質問とは?
◆152ページ~170ページ◆
それからジョセフは12の質問のうち、3つを読み上げてくれた。
・私はどんな思いこみをしているのだろう?
・ほかにどんな考え方ができるだろう?
・相手はなにを考え、なにを感じ、なにを必要とし、なにを望んでいるのだろう?
変化のための3つを質問する
12の質問とは「変化のための12の質問」のことです。
「批判する人」から「学ぶ人」へ変化するための質問です。
12は多いので、まずは前述の3つに絞って質問してみます。
おっさんの選択
本書から学んだ「前向き質問」を使った思考法のポイントは以下の3点です。
1) 質問は80パーセントにすること。
2) 「学ぶ人」と「批判する人」、それぞれの質問を考えること。
3) 変化のための3つを質問すること。
コミュニケーションでは80パーセントの質問を心がけます。
そして、「学ぶ人」と「批判する人」、それぞれの質問を考え、さらに変化のための3つの質問を行い自分の望む状態へと導いていきます。
やっちゃえ!オッサン!おっさん は「まだまだ、やりますよ!」。
そしてあなたも「まだまだ、やれますよ!」。いっしょにがんばりましょう!!
今日も最後までお読みいただき、ありがとうございます。また遊びにきてください。
よろしくお願いいたします。