【文章を書く機会が多い人向け】 エッセイを書くときに頭の中で起きていることが学べます。
今回のオススメ本は、『エッセイ脳』です。
本書は、文章を書く機会が多い方へオススメです。
本書は、著者の大学での授業記録に基づき、書き下ろされたものです。
エッセイを書くとき、著者の頭の中で起きていることを、とらえ直し、分析し、言語化し、整理されたのが本書です。
エッセイの基本要件
著者はエッセイの基本要件は以下の2点だと言われています。
(1)「自分の書きたいこと」を、
(2)「他者が読みたくなるように」書く。ことだそうです。
著者について
著者は、エッセイストの方です。
会社勤務を経た後、中国北京に留学された経験もあるそうです。
エッセイ脳
本書には、エッセイ脳がまとめられています。
【第1章】 テーマは連想の始動装置
【第2章】 頭にはたらきかける文、感覚にはたらきかける文
【第3章】 リスク回避と情報開示
【第4章】 文を制御するマインド
ここからは、本書のオススメページを紹介していきます。
「ある、ある、へえーっ、そうなんだ」を目指す
◆28ページ~33ページ◆
この「ある、ある」が、すなわち「起」「承」であり、「へえーっ」が「転」、「そうなんだ」が「結」にあたると、置き換えるのです。図式的ではありますが、また、必ずしも完全にあてはめられるわけではありませんが、発想の第一歩として、そのように整理します。くり返しになりますが、ここでの「結」は、テーマが与えられている場合は、テーマと合っていることをそれとなく指し示すもの、テーマが与えられてない場合は、「へえーっ」のエピソードの据わりや納まりをよくする付け足し、です。
「ある、ある、へえーっ、そうなんだ」を目指す
確かにこのような展開であれば納得しやすいですし、エッセイを読んで得した気分になりそうです。
まずは読者に共感されることから入って、次に読者が気付かなかったあなた独自の切り口で説明する。そして最後に納得していただく、このような展開を目指しましょう。
「転」から始める
◆33ページ~36ページ◆
「転」から考える。「転」に何を持ってこようかを考える。「起」から順々に考えていくのではありません。そもそも構成を考える、このことは、文章をいきなり書きはじめ、書きながらすることではありません。文章を書きはじめる前に、必ず前もって、紙に攻勢を書いてみる。箇条書きと矢印でもいいです。フォローチャートのようなものでもいいです、私も20年間だと、書いたエッセイの数は何千となると思いますが、それだけ回を重ねても、文章をいきなり書きはじめることはしません。必ず前もって神に構成を書きます。その方が結局は、能率がよいからです。
「転」から考える
「ある、ある、へえーっ、そうなんだ」で展開することの大切さは理解しました。
では、具体的にどう考えればいいのか?
その質問に対するアドバイスとして著者は、「まず「転」から考える」と言われています。
確かに「転」は、あなたの独自の視点であり、エッセイの核になる部分ですから、そこから考えるということは納得できます。
さらに、「テーマが与えられていない場合は「転」「起」「承」「結」の順」、「テーマが与えられている場合は「転」「結」「起」「承」の順」で考えるとアドバイスされています。
「何?ある、ある、へえーっ、そうなんだ、それでかぁ!」
◆194ページ~196ページ◆
そして最後に付け加えるならば、エッセイを読み終わってみて、「なるほど、それでこのタイトルかぁ!」と腑に落ちる。これが理想のタイトルだと、私は考えます。この本のはじめの方で述べました。エッセイとはどういうものか。「ある、ある、へえーっ、そうなんだ」を目指す文芸だと。「ある、ある」が「起」「承」、「へえーっ」が「転」、「そうなんだ」が「結」、そして読み終わって、もういちど「起」の前に置かれたタイトルを見たとき、「それでかぁ!」と腑に落ちる。このタイトルは、読み始める前には、興味をそそるものでもあってほしいわけです。すべてを言い尽くさない。「何?」と思わせて、引き込む。
「何?」と思わせる
読者は、タイトルを見て、そのエッセイを読むか、読まないかを決めます。
だから、エッセイを読んでもらうためには、タイトルも大事なのですネ。
ここでは、そのタイトルのまとめ方を分かりやすく説明されています。
読者に「何?」と思わせるために、視点を読者の常識の正反対に振ってみようと思います。
おっさんの選択
本書から学んだエッセイ脳のポイントは以下の3点です。
1) 「ある、ある、へえーっ、そうなんだ」を目指すこと。
2) 「転」から考えること。
3) 「何?」と思わせること。
やっちゃえ!オッサン!おっさん は「まだまだ、やりますよ!」。
そしてあなたも「まだまだ、やれますよ!」。いっしょにがんばりましょう!!
今日も最後までお読みいただき、ありがとうございます。また遊びにきてください。
よろしくお願いいたします。