四十路の選択

タイトルは『鷹の選択』にならって『四十路の選択』としました。

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【文章を書く機会が多い人向け】 エッセイを書くときに頭の中で起きていることが学べます。

 

今回のオススメ本は、『エッセイ脳』です。

本書は、文章を書く機会が多い方へオススメです。    

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本書は、著者の大学での授業記録に基づき、書き下ろされたものです。

エッセイを書くとき、著者の頭の中で起きていることを、とらえ直し、分析し、言語化し、整理されたのが本書です。

 

エッセイの基本要件

著者はエッセイの基本要件は以下の2点だと言われています。

 (1)「自分の書きたいこと」を、

 (2)「他者が読みたくなるように」書く。ことだそうです。

 

著者について 

エッセイ脳―800字から始まる文章読本

エッセイ脳―800字から始まる文章読本

 

 著者は、エッセイストの方です。

会社勤務を経た後、中国北京に留学された経験もあるそうです。

 

エッセイ脳

本書には、エッセイ脳がまとめられています。

 【第1章】 テーマは連想の始動装置

 【第2章】 頭にはたらきかける文、感覚にはたらきかける文

 【第3章】 リスク回避と情報開示

 【第4章】 文を制御するマインド

 

ここからは、本書のオススメページを紹介していきます。

 

「ある、ある、へえーっ、そうなんだ」を目指す

◆28ページ~33ページ◆

この「ある、ある」が、すなわち「起」「承」であり、「へえーっ」が「転」、「そうなんだ」が「結」にあたると、置き換えるのです。図式的ではありますが、また、必ずしも完全にあてはめられるわけではありませんが、発想の第一歩として、そのように整理します。くり返しになりますが、ここでの「結」は、テーマが与えられている場合は、テーマと合っていることをそれとなく指し示すもの、テーマが与えられてない場合は、「へえーっ」のエピソードの据わりや納まりをよくする付け足し、です。

 

「ある、ある、へえーっ、そうなんだ」を目指す

確かにこのような展開であれば納得しやすいですし、エッセイを読んで得した気分になりそうです。

まずは読者に共感されることから入って、次に読者が気付かなかったあなた独自の切り口で説明する。そして最後に納得していただく、このような展開を目指しましょう。

 

「転」から始める

◆33ページ~36ページ◆

「転」から考える。「転」に何を持ってこようかを考える。「起」から順々に考えていくのではありません。そもそも構成を考える、このことは、文章をいきなり書きはじめ、書きながらすることではありません。文章を書きはじめる前に、必ず前もって、紙に攻勢を書いてみる。箇条書きと矢印でもいいです。フォローチャートのようなものでもいいです、私も20年間だと、書いたエッセイの数は何千となると思いますが、それだけ回を重ねても、文章をいきなり書きはじめることはしません。必ず前もって神に構成を書きます。その方が結局は、能率がよいからです。

 

「転」から考える

「ある、ある、へえーっ、そうなんだ」で展開することの大切さは理解しました。

では、具体的にどう考えればいいのか?

その質問に対するアドバイスとして著者は、「まず「転」から考える」と言われています。

確かに「転」は、あなたの独自の視点であり、エッセイの核になる部分ですから、そこから考えるということは納得できます。

さらに、「テーマが与えられていない場合は「転」「起」「承」「結」の順」、「テーマが与えられている場合は「転」「結」「起」「承」の順」で考えるとアドバイスされています。

 

「何?ある、ある、へえーっ、そうなんだ、それでかぁ!」

◆194ページ~196ページ◆

そして最後に付け加えるならば、エッセイを読み終わってみて、「なるほど、それでこのタイトルかぁ!」と腑に落ちる。これが理想のタイトルだと、私は考えます。この本のはじめの方で述べました。エッセイとはどういうものか。「ある、ある、へえーっ、そうなんだ」を目指す文芸だと。「ある、ある」が「起」「承」、「へえーっ」が「転」、「そうなんだ」が「結」、そして読み終わって、もういちど「起」の前に置かれたタイトルを見たとき、「それでかぁ!」と腑に落ちる。このタイトルは、読み始める前には、興味をそそるものでもあってほしいわけです。すべてを言い尽くさない。「何?」と思わせて、引き込む。

 

「何?」と思わせる

読者は、タイトルを見て、そのエッセイを読むか、読まないかを決めます。

だから、エッセイを読んでもらうためには、タイトルも大事なのですネ。

ここでは、そのタイトルのまとめ方を分かりやすく説明されています。

読者に「何?」と思わせるために、視点を読者の常識の正反対に振ってみようと思います。

 

おっさんの選択            

本書から学んだエッセイ脳のポイントは以下の3点です。

 1) 「ある、ある、へえーっ、そうなんだ」を目指すこと。

 2) 「転」から考えること。

 3) 「何?」と思わせること。

 

やっちゃえ!オッサン!おっさん は「まだまだ、やりますよ!」。

そしてあなたも「まだまだ、やれますよ!」。いっしょにがんばりましょう!!

                       

今日も最後までお読みいただき、ありがとうございます。また遊びにきてください。

よろしくお願いいたします。