【仕事に使えるマーケティングを向け】 一番店をつくる原理原則が学べます。
今回のオススメ本は、『船井流マーケティングの真髄』です。
本書は、仕事に使えるマーケティングを学びたい方へオススメです。
マーケティングって「何から」「どう始めればいいの」って思うことはありませんか?
本書には、一番店をつくるための原理原則がまとめられています。
著者について
著者は、経営コンサルティング会社の社長だった方です。
本書で説明されている「数理マーケティング」を考案された方です。
マーケティングをここまで言いあらわすことができる数学、そして著書はスゴイ!です。
一番店づくりの原理原則
本書には、一番店づくりの原理原則がまとめられています。
第1章 数理マーケティングの基礎
第2章 一番化のマーケティング
第3章 客思考のマーケティング
第4章 ライフサイクルとマーケティング
第5章 一番店をつくる販売促進
ここからは、本書のオススメページを紹介していきます。
マーケティングの数の不思議
◆14ページ~17ページ◆
「1、2、3、5」は予算を考えるときの数字である。客がある商品を購入しようとして、頭に浮かべる予算は、「1、2、3、5」のいずれかである。
(中略)
これは人間の指が5本しかないことと関係している。
(中略)
「4、8、18」は価格の根元的分岐点となる数字である。予算との関係で考えてみよう。
(中略)
1万円の予算の人は、8,000円から1万8,000円までの商品を買う。さらに2万円の予算の人は、1万8,000円から2万7,000円まで、3万円の予算の人は、2万7,000円から4万円まで、5万円の予算の人は4万円から8万円まで、10万円の予算の人は8万円から18万円まで、20万円の予算の人は、18万円から24万円までの商品を購入する。
数字を意識する
これは覚えておくと便利です。
・1万円の予算の場合:8,000円~1万8,000円を購入
・2万円の予算の場合:1万8,000円~2万7,000円を購入
・3万円の予算の場合:2万7,000円~4万円を購入
・5万円の予算の場合:4万円~8万円を購入
・10万円の予算の場合:8万円~18万円を購入
・20万円の予算の場合:18万円~24万円を購入
折に触れ、活用しましょう。
価格帯別マーチャンダイジング
◆174ページ~178ページ◆
機能の境い目の価格で商品を括ると、一般に6ゾーンに分類できる。
(1)上限ゾーン(長く使いたいという人向けの、贅沢な商品。色柄は保守的である)
(2)ベターゾーン(今メーカーが売りたい価格。色柄は先進的で、トレンディな商品。新製品が出るたびに価格が変わる)
(3)ボリュームゾーン(かつてベターゾーンにあり、人々がイメージとしてすぐに思い浮かぶ、今日的な商品)
(4)売り筋ゾーン(購買頻度指数の平均価格、中心価格で、予算に合った商品。10年前なら、派手でも今なら一般的である)
(5)バジェットゾーン(キャラクター商品、遊び心を満たす商品。流行性の強いトレンディなものが多い)
(6)下限ゾーン(間に合わせ的な商品、色柄は、地味で保守的)
それぞれの価格帯にはそれぞれの商品特性がある。ただし、(1)と(6)は保守的、(2)と(5)はトレンディ、(3)と(4)は今日的商品という共通点がある。
機能による6ゾーンの価格を意識する
これも折に触れ、活用しましょう。
アイテムパワーの手順
◆192ページ~204ページ◆
アイテム数を決定するためには、つぎのような手順で行う。
(1)競合店を調査する。
(2)商圏人口別業態仮説表に基づいて、自主店の主力予算帯(主力ゾーン)を決める。
(3)単品のライフサイクルに基づいて、一番化手法(価格帯か、予算帯別)を決定し、単品力マップの主力予算帯に丸をつける。
(4)単品力マップのフレームで上に3つ、下に3つの合計、7ゾーンを決定し、ゾーン別アイテムを決定する。
(5)一番店の場合は、主力予算のアイテム数が、最低競争店の1.3~1.7倍になるように決め、それがトータルアイテム数の35%になるようにトータルアイテム数を決定する。
アイテム数を決定する
まずは、主力予算帯の上に3つ、下に3つの合計7つの予算帯を決定します。
そして、自社の主力予算帯のアイテム数は競合店の1.3~1.7倍で、かつトータルアイテム数の35%となるよう決定します。
おっさんの選択
本書から学んだ一番店づくりの原理原則のポイントは以下の3点です。
1) 数字を意識すること。
2) 機能による6ゾーンの価格を意識すること。
3) アイテム数を決定すること。
やっちゃえ!オッサン!おっさん は「まだまだ、やりますよ!」。
そしてあなたも「まだまだ、やれますよ!」。いっしょにがんばりましょう!!
今日も最後までお読みいただき、ありがとうございます。また遊びにきてください。
よろしくお願いいたします。