四十路の選択

タイトルは『鷹の選択』にならって『四十路の選択』としました。

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【◎外資系コンサルタントの企画力】企画の「つくり方」と「実現のさせ方」が学べます。

 

今回の読書メモは外資コンサルタントの企画力』です。 

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本書を手にした理由は企画力を高めるためのヒントを学びたいと考えたからです。

企画を練るのに地位や資格は不要です。

必要なことはただひとつ、「考えるスイッチ」を入れるということです。

本書には、企画の「アイディアを練る局面」と「周囲を説得する局面」、それぞれでのコツがまとめられています。

 

著者 

著者は、元日本IBM常務執行役員だった方です。

早稲田大学理工学部卒業、同大学大学院修士課程修了し、日本ビクター入社します。

その後、アクセンチュアを経て、PwCコンサルティングへ転職されます。

IBMによるPwCコンサルティング買収に際しPwCコンサルティングの日本オフィス側の統合リーダーを経験されます。

日本IBMでは、10年にわたって「戦略コンサルティンググループ」を統括されています。

 

目次

【第1章】焦燥編―企画とはそもそも何なのか

【第2章】妄想編―「常識のフェンス」から脳を解放しよう

【第3章】発想編―頭の中にぼんやりと仕切りをつくってみよう

【第4章】構想編―発想をビジネスに変えていこう

【第5章】実現シナリオ編―組織の底辺にある感情を武器としよう

【第6章】企画書とりまとめ編―議論の触媒を準備し決断を求める

【第7章】説明準備編―「説明」を設計してみよう

【第8章】説明編―すべては正しく企画を理解してもらうために

 

ここからは、本書でフセンをつけた箇所をまとめておきます。

 

「妄想」「発想」「構想」を区別せよ

◆32ページ~34ページ◆

肩の力を抜いて発想したい。そのために、私は「妄想」「発想」「構想」を、意識的に分けて考えるようにしている。それぞれの特に明確な定義があるわけではなく、あくまでも気分的な分類だ。あえて説明するならば、「妄想」は、どこか馬鹿げたアイディアで、話す相手によっては嘲笑されてしまいそうなものだ。だが、人が嘲笑するのはそれが問題外、いうなれば常識外れたからであり、それはそれで、見る人が見れば万が一の価値をもっているかもしれない。それが、「発想」となると、妄想に比べて理論武装され、その価値が他人に客観的に証明できそうなものだ。そして、「構想」ともなれば、自社や自組織の能力、財源などの要素を加味して、その実現可能性が見えてくる。

 

「妄想」「発想」「構想」を区別する

おもしろい「発想」を行うために、たくさんの「妄想」を行いたいと思います。

たくさんの「妄想」の中から、これはイケると思える「発想」が生まれてくるのでしょう。

 

意外に難しい「課題」の整理

◆57ページ~61ページ◆

「課題」という言葉は、あいまいかつ危ない言葉だと、いつも思う。あるときは問題点、あるときは解決策、と、その統一が難しい。私は、問題点を発生させないようにするために必要な施策を「課題」としている。逆にいえば、課題を解決すれば問題点は発生しないわけだ。(中略)

そうなってくるとややこしいのは、「課題」と「対応策」の違いだ。両者もまた混同されやすい。事実、問題点は具体的で小さいものであれば、課題イコール対応策となる場合があるかもしれない。私は、対応策はアクションと呼ばれるものと同意で、「人にそのまま依頼できるくらい具体的な施策」としている。

  

「課題」の定義を明確にする

自分も「課題」「問題点」「対応策」など混同していました。

「課題=問題点を発生させないようにするために必要な施策」として定義します。

 

事業の連携にストーリーが存在するか

◆99ページ~104ページ◆

ここでは、顧客獲得のための機能を「Door Opener」、小規模提案を「Detonator(起爆装置)」、大規模提案を「Big Burst(大爆発)」、その後の保守を「Stock」とし、事業から事業へのバトンタッチの可能性を「継続率」として表している。こう考えると、「事業間をシームレスにつなぎ合わせた総合力で顧客価値向上を狙う」姿が、数字で見えてくる。この総和が、シームレス戦略の成果となるわけだ。当然のことながら、先行した事業からの引継ぎになるために、受注率も販売金額も高くなる。もし、ここで想定したような受注率にならなかったり、販売金額が高すぎたりすれば、他の部分の数字にチャレンジすることで、総和を維持するというオペレーションが可能になる。つまりは、他事業の力を借りて、企業全体の最適化を図るというものだ。

 

事業から事業へのバトンタッチの可能性を考える

継続的に取引を拡げていくためには事業間の連携が必要です。

「Door Opener」→「Detonator」→「Big Burst」→「Stock」と事業を連携していくストーリーの仮説を考え、検証するサイクルを回すようにします。

 

「取引」「商い」「事業」を明確に分解せよ

◆126ページ~128ページ◆

私は事業化というものを考える際に、「取引」「商い」「事業」の3つのステージで考えるようにしている。「取引」は、特に販売できるとも思わなかったものが、販売してみたら売れたというレベル。「商い」は、それで確実に利益を得られるよう値づけを考え、広告宣伝や、ビジネスパートナーとのアライアンスで、大きな売上が安定して得られるような仕組みができた段階。「事業」は、モノばかりでなく、資金調達や、ヒトの採用、育成、退職などのプロセスが整備され、永久運動体として活動が続けられるようになっていることだ。

 

「取引」「商い」「事業」を明確にする

事業化では「取引」「商い」「事業」のステージを一段ずつ積み上げでいくものなのです。

いきなり「事業」を目指すのではなく、小さく「取引」から始めることを考えます。

 

「心の導線」を設計せよ

◆236ページ~239ページ◆

心の導線を敷き、それに沿って経営者の思考や心情を変化させていく。一見、すごく難しいことをいっているように感じられるかもしれないが、実は、ここにかなり有効なコツがある。それは、「5つの不を破る」と考えることだ。5つとは、不和、不信、不要、不急、不経済のことである。

・不和:そのことについて、知らなかったという段階

・不信:知ってはいたが、それが重要だとは認識していないという段階

・不要:重要だとは感じているが、それはすでにやられているか、やらなくても問題がないと思っている段階

・不急:やらなければならないことだが、優先順位から見るとまだ低い段階

・不経済:ぜひそれを実行したいが、あまりにも費用対効果に疑問があるという段階

  

「5つの不を破る」ことを考える

これからお客様との商談では「5つの不」を意識します。

不を破るための情報を提供しつつ、お客様に納得していただくよう進めます。

 

取り入れたい習慣

今後取り入れたい習慣は以下の5点です。

1) 「妄想」「発想」「構想」を区別すること。

2) 「課題」の定義を明確にすること。

3) 事業から事業へのバトンタッチの可能性を考えること。

4) 「取引」「商い」「事業」を明確にすること。

5) 「5つの不を破る」ことを考えること。

 

やっちゃえ!オッサン!おっさん は「まだまだ、やりますよ!」。

そしてあなたも「まだまだ、やれますよ!」。いっしょにがんばりましょう!!

                       

今日も最後までお読みいただき、ありがとうございます。また遊びにきてください。

よろしくお願いいたします。

【日々発見日々感動】偉大な方の生き方が学べます。

 

今回の読書メモは『日々発見日々感動』です。

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本書を手にした理由は偉大な方の生き方を学び、自分の生き方のヒントにしたいと考えたからです。

本書は、松下政経塾元塾頭がネットに乗せて発信された「志デイリーメッセージ」一日一信をまとめられたものです。

何気ない平凡の中に潜んでいる真理を著者の視点から綴られています。

 

著者 

日々発見日々感動―小さな志を持続する

日々発見日々感動―小さな志を持続する

 

著者は大学を卒業し、松下電器産業に入社します。

その後、松下政経塾に転勤し、同塾塾頭、常務理事・副塾長を務めます。

松下電器産業を退職後、(有)志ネットワーク社を設立します。

「志の高い国づくり」は、日本人一人ひとりが志の高い生き方をすることから始まるとの考えに立ち、『青年塾』を展開されています。

 

目次

【第1章】小さな志からはじまる

【第2章】地域づくりに志を込める

【第3章】今、日本人に求められるもの

【第4章】志のもと、人を育てる

 

ここからは、本書でフセンをつけた箇所をまとめておきます。

 

悪口を言わない偉大なる生き方

◆28ページ~29ページ◆

一人の奥さんは、短いあいさつの中で、「主人は会社のことについて愚意を言ったり、人の悪口を言うことはありませんでした。本人は、みんなの良いところばかりを見ているからだと言っておりました」と話された。聞き逃しそうな短い言葉であったが、すごい一言で  あった。聞いていた仲間も、思わず「ほうっ」と感嘆の声を上げつつ、この人のふだんの人柄からして「まったくそうだろう」と納得した。

 

人の悪口を言わない

人の悪口を「言わない」「聞かない」で日々過ごしたいと思います。

 

反戦運動こそ徹底的に平和の姿勢で

◆46ページ~55ページ◆

「今はね、すべてに感謝できるのです。道を通れば、道を造ってくれた人にありがとう。食べ物を食べれば、農家の人にありがとう。本を読めば本を作ってくれた人にありがとう。万人、万物に感謝です。だからいっさいの不平、不満を持たないことにしました。」人間90歳になればこんな心境にも到達できるとしたら、自分も90歳まで生きて味わってみたいものだと欲張った思いも出てくる。

 

万人、万物に感謝する

万人、万物に感謝し、不平、不満を言わないようにしたいと思います。

 

一人の社員の幸せは職場全体の幸せから

◆224ページ~225ページ◆

私たちは、日々の生活の中で、自分をかわいいと思う余り、知らず知らずのうちに他人を犠牲にしているかもしれない。「世界が全体幸せ」を、まず「職場が全体幸せ」と置き換えてみたらどうだろう。あるいは、「家庭が全体幸せ」と。「同僚、得意先、取引先、お客様、すべてが幸せにならないかぎり、社員個人の幸せはありえない」。これが、企業の”志”ではないか。

 

個人の幸せより全体の幸せを優先する

宮沢賢治は、「世界が全体幸せにならないうちは、個人の幸せはありえない」という言葉を残されているそうです。

個人の幸せより、まずは全体の幸せを考え行動するよう心がけたいと思います。

 

取り入れたい習慣

今後取り入れたい習慣は以下の3点です。

1) 人の悪口を言わないこと。

2) 万人、万物に感謝すること。

3) 個人の幸せより全体の幸せを優先すること。

 

やっちゃえ!オッサン!おっさん は「まだまだ、やりますよ!」。

そしてあなたも「まだまだ、やれますよ!」。いっしょにがんばりましょう!!

                       

今日も最後までお読みいただき、ありがとうございます。また遊びにきてください。

よろしくお願いいたします。

【◎集中力メソッド】集中力を高めるプロセスが学べます。

 

今回の読書メモは『集中力メソッド』です。

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本書を手にした理由は、自分は集中することが苦手なので、少しでも集中力を高めるヒントを学びたいと考えたからです。

集中力に関する基本的な技術、習得するための具体的な方法などがまとめられています。

これらの技術は誰もが訓練や習慣によって身につけることができます。

 

集中スパイラル

トップ1%が実践している集中力を高めるためのプロセスは以下になります。

【第1のプロセス】挑戦機会の発見

【第2のプロセス】自律的・集中体験

【第3のプロセス】達成による幸福感

【第4のプロセス】肉体的、精神的な成長

 

著者 

トップ1%の人だけが実践している 集中力メソッド

トップ1%の人だけが実践している 集中力メソッド

 

リクルートとそのグループ会社で新規事業開発を担当し、多くのコンテンツビジネスを立ち上げます。

その後、コンピュータ系雑誌の編集長や、CGキャラクターの版権管理ビジネス会社社長などを経て、2005年より企業のeマーケティング改善事業に特化した新会社を共同設立します。

現在は、取締役最高執行責任者として新しいWebサービスの開発や経営に携わっています。

 

目次

【第1章】残り99%の人へ贈るトップ1%の共通ルール

【第2章】「集中体験」が、とんでもない成功を創り上げた!

【第3章】「集中力」を伸ばす技術

【第4章】組織の「集中」はリーダーがもたらす

 

ここからは、本書でフセンをつけた箇所をまとめておきます。

 

イチローの集中力を支える「からだ」そして「こころ」

◆93ページ~99ページ◆

集中力はただただ、1点を見つめて心をそこに向けることです。過去や未来に気をとられてはいけません。過去の成功や失敗体験、あるいは未来の評価や成功を気にしてはいけません。集中するときは、「今」だけに注意を向けることが大事です。試合でも、仕事でも、人生でも、負けるとすれば、それは「今」に対する集中力が切れたからです。私たちはもっと「今」にフォーカスすべきです。本来の成功のためにやっていることでも、集中力を強化するのであれば、未来のことはキレイさっぱり忘れましょう。なぜなら成功を意識すると、失敗が怖くなるからです。失敗が怖くなれば、緊張し、体には力が入り、頭は真っ白になってしまいます。そうなるとミスを誘発するだけです。むしろ「どんなミスを重ねても最後まで楽しもう」というくらいの開き直りの精神が集中力を生み、よい結果を生み出すものです。

 

「今」にフォーカスする

試合でも、仕事でも、人生でも、負けるとすれば、それは「今」に対する集中力が切れた時なのです。

自分は、何かをしていると、アレやコレやが気になってしかたありません。

これからは「今」だけに注意を向けるようにします。

 

集中力を高めるために「5つのS」にこだわる

◆133ページ~136ページ◆

そのためにも、まずは頭の「断捨離」を行うことです。余計なものを捨て、自ら触れないようにし、執着心を持たないことです。ここでは、私自身も実践している集中力を高めるための工夫を紹介したいと思います。まずは、集中するための準備として次のことを心掛けます。

1 Simple=余分なものを捨て、シンプルに

2 Small=小さくて達成しやすいゴール

3 Single=一度に1つだけ

4 Short=短い時間やる

5 Smile=つねに楽しむ、ポジティブな姿勢をもって

 

「5つのS」にこだわる

仕事は、シンプル(Simple)で、小さい(Small)、1つだけ(Single)のタスクを15分単位(Short)で、楽しみ(Smile)ながら取り組むようにします。

 

集中力を高めるための呼吸法

◆168ページ~169ページ◆

1椅子あるいは床に背筋を伸ばして座り、他の部分はリラックスする

2呼吸に集中し、それが体の細部でどのように影響しているか、腹が息を吸い込み、吐くたびにどのように動くのかを心の目で観察する

3鼻先に意識を向け、呼吸をするたびにどのような感覚が生じているかに集中する

4無関係な思考や感覚で注意がそれてしまったら、もう一度、意識を呼吸に戻す

瞑想の基本は、なんといっても呼吸です。口から息を吐きだし、鼻から吸います。そして胸ではなく、腹式呼吸で、1つの呼吸は長くゆっくりです。目は開いても、閉じていても構いません。会社では坐禅はできませんが、椅子に座って方の力を抜き、手を軽くひざ上に置くといいでしょう。5分から10分のこの呼吸法を日に2回やることをリチャード・デビットソンは薦めていますが、私は、こうした呼吸法を仕事の合間に短く取り入れることをみなさんにオススメします。私自身は仕事中、15分程度を1つのユニットとして集中し、それを繰り返しています。1時間であれば、4回繰り返します。ユニットの間では、リラックスすることが大事です。15分により集中するためにも、休憩時には体の力を抜いて呼吸法を試してみましょう。

  

「呼吸法」を仕事の合間に取り入れる

この呼吸法を15分に1度実践してみます。

まずは1回1分程度で試してみます。

 

取り入れたい習慣

今後取り入れたい習慣は以下の3点です。

1) 「今」にフォーカスすること。

2) 「5つのS」にこだわること。

3) 「呼吸法」を仕事の合間に取り入れること。

 

やっちゃえ!オッサン!おっさん は「まだまだ、やりますよ!」。

そしてあなたも「まだまだ、やれますよ!」。いっしょにがんばりましょう!!

                       

今日も最後までお読みいただき、ありがとうございます。また遊びにきてください。

よろしくお願いいたします。

【おっさん英語:146目】自己構築する物をつくる事は可能か

 

今回のテーマは英語の勉強法です。

おっさんが英語の勉強を再開して146週間が経過しました。

5年間(260週間)でどこまで英語が出来るようになるか、こっそり挑戦しています。

2020年のオリンピックで、たくさんの外国の人と会話してみたいと思って、コツコツと勉強しています。

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自己構築する物をつくる事は可能か

今回の「TED Talks in 日本語」を使った勉強はこちらです。

digitalcast.jp

自然界のシステムは、多くの複雑性が存在しています。

しかし、これらは極めて効率が良く、私たちがつくるものよりもはるかに効率的で複雑です。

これらを私たちの構築した環境に取り入れられれば、物づくりに面白い可能性が備わります。

そして、その鍵となるのが「自己組織化」です。

「自己組織化」とは、DNA鎖が自身を結合するように、何かモノ(椅子や、超高層ビル)をつくる代わりに、モノ自身が自分をつくるというアイディアです。

プレゼンターは、やがて建物や機械が「自己組織化」するようになり、自らが複製や修復をするようになると信じています。

 

さらに詳しい内容を知りたい方は、TEDTalkを聴いてみてください。

 

勉強法

2017年1月から、こちらの記事にある勉強法に挑戦しています。 

 

具体的には「DUOセレクト」を使って勉強しています。 

DUOセレクト―厳選英単語・熟語1600

DUOセレクト―厳選英単語・熟語1600

 

 

英単語

英単語は、こちらで勉強しています。

www.globish.denken-dvd.com

146目は、201~400語までを勉強しました。

 

ヒアリング

DUO Select」のCDを帰宅時の車の中で聞いています。 

DUOセレクト CD

DUOセレクト CD

 

 

勉強時間

146週目の勉強時間は3.33時間でした。

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To the last I read, thank you. Please come to play also. Nice to meet you.

【◎深く考える力】叡智を引き出す技法が学べます。

 

今回の読書メモは『深く考える力』です。 

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本書を手にした理由は思考力を高めるヒントを学びたいと考えたからです。

「深く考える力」とは、長時間考えることでも、一生懸命に考えることでもなく、心の奥深くにいる「賢明なもう一人の自分」の声に耳を傾けることだと著者はいいます。

そして、この「賢明なもう一人の自分」は誰の中にも存在しています。

しかし、一般の人は自分の中に、そうした力があることを信じていません。

本書では、「賢明なもう一人の自分」の叡智を引き出す技法がまとめられています。

 

「賢明なもう一人の自分」の叡智を引き出す技法

【第一の技法】まず、一度、自分の考えを文章にして表してみること

【第二の技法】異質のアイデアを、敢えて結びつけてみること

【第三の技法】自分自身に「問い」を投げかけること

【第四の技法】一度、その「問い」を忘れること

【第五の技法】自分自身を追い詰めること

 

著者 

深く考える力 (PHP新書)

深く考える力 (PHP新書)

 

著者は、シンクタンクの代表の方です。

大学卒業後、米国シンクタンクの客員研究員を務めます。

1990年、日本のシンクタンクの設立に参画され、取締役等を歴任されます。

その後2000年多摩大学大学院の教授に就任、さらに同年にはシンクタンクを設立し、代表に就任されます。

 

目次

【第1部】賢明なもう一人の自分

【第2部】深き思索、静かな気づき直観力を身につける二つの道

【第3部】言葉との邂逅

 

ここからは、本書でフセンをつけた箇所をまとめておきます。

 

「静寂心」の本当の意味

◆66ページ~71ページ◆

自分の心の中の焦りや苛立ち、不安や恐れ、怒りや憤りの感情を、決して、抑えようとせず、ただ、静かに見つめる。心の中に「焦り」があるとき、「焦るな」と念じるのではなく、「ああ、自分の心の中には、いま、焦りがある」と、静かに見つめる。それをするならば、自ずと、心の中に「静寂」がやってくる。そして、その「静寂」の中で聞こえてくる声が、自分の心の奥深くの「直観」の声。我々が身につけるべき「静寂心」とは、畢竟、その「心を静かに見つめる力」に他ならない。

 

心を静かに見つめる

日々、「焦り」「不安」「恐れ」などを抱えながら生きています。

今までは自分に対して否定の言葉(焦るな、不安になるな、恐れるな)を投げかけていました。

これからは「ああ、自分の心の中には、いま、〇〇がある」と静かに見つめるようにします。

 

究極のコミュニケーション技法

◆96ページ~101ページ◆

それは、例えば、顧客を訪問するとき、ビルの玄関を入る瞬間に、心の中で、その顧客の顔と名前を思い浮かべ、「〇〇さん、有り難うございます。これから貴重な時間をお預りします」と念じることであった。それが若き日の筆者の修業であった。この話を聞いて、「そんなことが意味を持つのか」と思う読者がいるかもしれない。しかし、この習慣は、確実に、営業や商談の場を良きものにしてくれる。なぜなら、営業や商談の場が良い雰囲気にならないとき、その原因の多くは、こちらの心の中にある「売りつけよう」「買わせよう」「自分の希望通りに相手を動かそう」という操作主義や密やかな傲慢さが相手に伝わってしまうからです。どれほど巧みに言葉を操っても、こちらの心の中は、眼差しや表情、仕草や姿勢、雰囲気や空気を通じて、怖ろしいほど、相手に伝わってしまう。実は、ビジネスにおいて、一流と二流のプロフェッショナルを分けるのは、そうした心の世界の深みを理解しているか否かに他ならない。

 

営業の場を良い雰囲気にする

営業の場が相手にとって心地の良い場になるよう、相手に意識を集中し、喜んでもらえるよう商談を進めます。

 

謙虚さと感謝の「逆説」

◆144ページ~149ページ◆

では、どうすれば、我々は、その「自信」や「強さ」を身につけることができるのか。実は、河合氏が語る「謙虚さ」と「自信」、「感謝」と「強さ」の関係は、その逆も真実である。例えば、自分より若い人や立場の弱い人に対しても、決して驕らず、謙虚に処することを心掛けていると、自然に、心の深いところに「静かな自信」が芽生えてくる。また、誰かとのトラブルが起こったとき、その相手や出来事に対して、「ああ、この出会いも、出来事も、自分の成長に必要な何かを教えてくれている。有り難い」と、心の中で感謝することを心掛けていると、自然に、心の深いところに「静かな強さ」が生まれてくる。そして、この「静かな自信」と「静かな強さ」。それこそが、我々が、生涯をかけて身につけていくべき「真の自信」であり、「真の強さ」に他ならない。

 

謙虚に処する、感謝する

「自分より若い人や立場の弱い人に対しは謙虚に処すること」

「どんな出来事に対しても感謝すること」

この2つに取り組み「真の自信」「真の強さ」を身につけます。

 

取り入れたい習慣

今後取り入れたい習慣は以下の3点です。

1) 心を静かに見つめること。

2) 営業の場を良い雰囲気にすること。

3) 謙虚に処する、感謝すること。

 

やっちゃえ!オッサン!おっさん は「まだまだ、やりますよ!」。

そしてあなたも「まだまだ、やれますよ!」。いっしょにがんばりましょう!!

                       

今日も最後までお読みいただき、ありがとうございます。また遊びにきてください。

よろしくお願いいたします。

【続・志のみ持参】人間を磨く生き方が学べます。

 

今回の読書メモは『続・志のみ持参』です。

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本書を手にした理由は一流の人間になるためのヒントを学びたいと考えたからです。

本書には、著者の人生テーマとも言うべき「青年塾」を設立するとともに、経営者として歩んできた経験などがまとまられています。

 

著者

続・志のみ持参 (活字叢書)

続・志のみ持参 (活字叢書)

 

著者は大学を卒業し、松下電器産業に入社します。

その後、松下政経塾に転勤し、同塾塾頭、常務理事・副塾長を務めます。

松下電器産業を退職後、(有)志ネットワーク社を設立します。

「志の高い国づくり」は、日本人一人ひとりが志の高い生き方をすることから始まるとの考えに立ち、『青年塾』を展開されています。

 

目次

【1】「大成功者」への道を歩む

【2】日々の生活が教育となる

【3】すべては自分の中にある

【4】「自修自得」と「万事研修」

【5】青年塾と「知恵の人づくり」

 

ここからは、本書でフセンをつけた箇所をまとめておきます。

 

生きざまの一流を目指す

◆89ページ~94ページ◆

最高のタイミングで、本当にグサッと一言、胸に突き刺さる言葉に出会いました。それは「致知」の中に書かれていた、私の尊敬する三浦綾子さんの言葉でありました。たった一行の見出しです。何と書いてあったか。「一流の人間は決して弁解しない」。これほどきつ  い言葉はなかったですね。「一流の人間は決して弁解しない」という一言ほど、そのときの私の胸に突き刺さった言葉はありませんでした。

 

一流の人間は決して弁解しない

さすがに一流の人間はちがいます。

何があっても弁解しない腰の据わった人物を目指します。

そのためにもブレない軸を育てるよう取り組みます。

 

また、一流の生き方として、こうも思うのです。「自分の身にふりかかるすべては自分のまいた種だ」と。そう思えるかどうかも一流の条件です。どうしても我々は他人に責任を押しつけがちです。「私は悪くない」と。だけども、一流の人物というのは、「うん、私の不徳の致すところだ」というふうに自己責任を感じられるわけです。

 

一流の人間は自己責任を感じられる

「自分の身にふりかかるすべては自分のまいた種だ」。

こう感じることで自分自身の問題点を把握し、改善に取り組めます。

この取り組みが一流の人間へと導いてくれるのでしょう。

 

身に染めてこそ知恵が生まれる

◆181ページ~192ページ◆

私はこれが「流汗悟道」だと思ったのです。自分で体験してみて、何がわかるのか?他人の苦労がわかるのです。自分で経験してみて始めて、人の苦労がわかる。人の苦労がわかって初めて、他人に対する思いやりの心が持てるのです。私は、知恵というものはそういうものではないかと思いました。自分で苦労して苦労して、そして苦労することによって他人の苦労がわかる。他人の苦労がわかることによって初めて、他人に対して思いやりの心を持つことができる。それが「流汗悟道」の考え方であり、知恵の教育の基本ではないかと思ったのです。

 

まずは自分で苦労してみる

自分で苦労することによって他人の苦労がわかります。

他人の苦労がわかることによって他人に対して思いやりの心を持つことができます。

これが本当のやさしさなのでしょう。

もっともっと苦労を経験するようにします。

 

取り入れたい習慣

今後取り入れたい習慣は以下の3点です。

1) 一流の人間は決して弁解しない。

2) 一流の人間は自己責任を感じられる。

3) まずは自分で苦労してみること。

 

やっちゃえ!オッサン!おっさん は「まだまだ、やりますよ!」。

そしてあなたも「まだまだ、やれますよ!」。いっしょにがんばりましょう!!

                       

今日も最後までお読みいただき、ありがとうございます。また遊びにきてください。

よろしくお願いいたします。

【その心意気やよし】「仕事」「人生」「世の中」に対しての心構えが学べます。

 

今回の読書メモは『その心意気やよし』です。

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本書を手にした理由は、「仕事」「人生」「世の中」に対しての心構えを学びたいと考えたからです。

本書には、著者が若い人びとに対して、いろいろな機会に語ったり、書いたりした内容がまとめられています。 

その心意気やよし (PHP文庫)

その心意気やよし (PHP文庫)

 

 

ここからは、本書でフセンをつけた箇所をまとめておきます。

 

みずからを省みる

◆136ページ~140ページ◆

自省の強い人は、自分というものをよく知っている。すなわち、自分で自分をよくみつめているのである。私はこれを”自己観照”と呼んでいるけれども、自分の心を一ぺん自分の身体から取り出して、外からもう一度自分というものを見直してみる、これができる人には、自分というものが、素直に私心なく理解できるわけである。

 

自分で自分をよくみつめてみる

松下幸之助さんの本に「自己観照」という言葉がでてくるのですが、その意味が分かりました。

これからは定期的に「自己観照」に取り組みます。

 

鯉と教育と

◆175ページ~178ページ◆

そう考えると、教育とは単に知識や技能を教えることだけではない、ということがはっきりすると思う。教育とは何かというならば、それは人間性を高めることであり、いわば人間をつくることである。言いかえると、人それぞれの人生に対して、正しい生き方、考え方を教えるのが、真の教育であると思う。

 

まずは自分の人間性を高める

「教育=人間性を高める」

自分自身に対して真の教育を施し、人間性を高めます。

自分の背中を見せることで子どもたちに対しても真の教育をしていきます。

 

バランスある姿

◆246ページ~250ページ◆

「昔は、物の面と心の面というか、自然の世界と人間の世界の問題とは、2つに切り離されずに、1つのものとして考えられていた。しかし、時代が変わり人智が進むにつれて、自然科学と人間の問題とがかなり明確に区別され研究されるようになった。すなわち前者は”ある”というか、物の存在について考えるが、それと並行して、後者は”いかにあるべきか”という問題を考えるというわけである。ところが昨今はどうかというと、物の面、自然科学の発達には実に目をみはるものがあるが、これに対して心の面なり人間はいかにあるべきかという哲学的な問題については、どちらかというとあまり考えられなくなってきている。だからわれわれは、そのことを反省し、人としてのあり方というものをさらに深く追求して、人に対し世に対して自分たちのできる範囲でなすべきことをなしてゆきたい」と、まあこういう内容の話であった。

 

「物の面」と「心の面」をバランスよく考える

「ある」と「いかにあるべきか」

両方をバランスよく考えるよう努めます。

 

取り入れたい習慣

今後取り入れたい習慣は以下の3点です。

1) 自分で自分をよくみつめてみること。

2) まずは自分の人間性を高めること。

3) 「物の面」と「心の面」をバランスよく考えること。

 

やっちゃえ!オッサン!おっさん は「まだまだ、やりますよ!」。

そしてあなたも「まだまだ、やれますよ!」。いっしょにがんばりましょう!!

                       

今日も最後までお読みいただき、ありがとうございます。また遊びにきてください。

よろしくお願いいたします。